初心者必見!グーグルアナリティクスの使い方[基礎編]

グーグルアナリティクスの使い方を解説

前回、GoogleAnalyticsを未導入の方に向けて導入方法を詳しくご紹介してきました。まだ、お読みでない方は、「グーグルアナリティクスの設定・導入方法3ステップ」を是非、ご覧下さい。

今回は、前回の「導入編」に引き続き、初心者の方のためにGoogleAnalytics(アナリティクス)の基本的な使い方を解説します。グーグルアナリティクスは”無料”にも関わらず多機能なので「サイト改善ポイントを探すためのツール」として抜群のコストパフォーマンスを誇ると言えるでしょう。応用度は高く、初心者から上級者までのニーズに十二分に応えてくれます。

【1】GoogleAnalytics画面全体

本記事では「リアルタイム」「ユーザー」「集客」「行動」の4つの基本機能の『押さえるべきポイント』を紹介します。あなたも、

  • 「自社のWEBサイトの現状を把握したい…」
  • 「人気のないページを発見したい…」
  • 「収益を向上させるための課題を知りたい…」

と言った目的のためにグーグルアナリティクスの導入・運用を検討されているかと思います。本記事で取り上げるポイントを押さえれば、未経験の方でもWEBサイトに設置したグーグルアナリティクスをすぐに有効活用することができます。

なお、本記事は初心者向けに執筆しているので、ビギナーではない方はグーグルアナリティクスの使い方の復習確認に活用いただければ幸いです。

1.リアルタイムについて

【2】リアルタイムレポート

『リアルタイム』ではサイトに訪れている訪問者の情報を言葉通りに”リアルタイム”に把握することができます。このセクションで知ることができる情報を組み合わせることで「さっき投稿した記事にTwitter経由で閲覧しているユーザーが5人居るな。Twitter経由のユーザーは皆スマホ経由のようだ。」などと言った情報を知ることができます。

また、広告を配信した日は、『リアルタイム』レポートを見ることで、広告によって流入してきた訪問者がどのような動きをしているのかをリアルタイムで把握することが可能です。

本項では「サマリー」「トラフィック」「コンテンツ」に絞って解説します。

1-1.サマリー

『サマリー』は現在進行形でサイトを閲覧しているユーザー情報の”まとめ”を知ることができます。

【3】リアルタイムレポート2

上図では「北海道からのユーザーが1名、関東、関西、中国地方、福岡あたりで、現在進行形でサイトを閲覧している」状態です。もしもあなたが投稿した記事が「バズ(ソーシャルメディアで大きく拡散する事)」って多くの人々にシェアされた時には地図上のあらゆる地域に円形のマークが付くことでしょう。

1-2.トラフィック

『トラフィック』では現在訪れている訪問者が、「何処からやってきたか?」を確認することができます。下図ではGoogle検索エンジン経由の自然検索(リスティング広告でない)で3名のユーザーが、今まさに閲覧していることになります。

【4】リアルタイムレポートー3

1-3.コンテンツ

『コンテンツ』では現在閲覧されているページを知ることができます。テレビで特定の話題が特集されていて、あなたのWEBサイトで運よく関連するコンテンツが上位表示されていれば一つのコンテンツに爆発的にアクセスが集中する事があります。

【5】リアルタイムレポート

2.ユーザーについて

グーグルアナリティクスの『ユーザー』のセクションは自社サイトにやってくる来訪者の情報を把握・分析することが可能です。自社WEBサイトに訪れる訪問者の特徴を知ることができます。本項では

  • 『サマリーの説明・用語解説』
  • 『地域』
  • 『ユーザーの環境』
  • 『モバイル』

に絞って解説を進めていきます。

【6】ユーザーレポート

2-1.サマリー

2-1-1.サマリーについて

サイトを訪れる検索ユーザーの概要を把握することができます。

【7】ユーザーレポート

上図の場合は「2014年9月1日から30日の一ヶ月間のサイト閲覧者の特徴をまとめた概要」となります。とは言えいきなり「セッション」「ユーザー」などとのレポートが表示されても初心者の方は戸惑ってしまいます。次段落では「ユーザー>サマリー」で使用される用語解説に移ります。

2-1-2.サマリー内の用語解説

【8】サマリー用語解説

【①ユーザー】

WEBサイトに訪れる人の数を確認することができます。同じユーザーが何ページ見ても「1ユーザー」扱いなので純粋なサイト閲覧者を知ることができます。ただしIPが異なれば、同一者が見ても「2ユーザー」とカウントされます。他にもPC・スマホで閲覧した場合は別々にカウントされるので「2ユーザー」とカウントされます。

【②セッション】

同一訪問も含めての、総訪問数を表しています。上記の『ユーザー』が同日であっても一定期間内に戻ってきたら、「2セッション」としてカウントされます。初期値では30分と設定されています。

※参考までに下図の集計期間の変更方法を示しておきます。

【9】セッション時間の変更

【10】セッション設定2

【③ページビュー数】

あなたのWEBサイト内のページが閲覧された合計閲覧数です。1ユーザーが1セッションあたりに見たページの数で、PVとも表記されます。例えば10ページ閲覧されたらなら、「10ページビュー」とカウントされます。WEBサイトに広告出稿する際にメディアガイドをご覧になると思いますが、メディアガイドに記載されている「○○アクセス」は、大体がページビュー数の事です。

【④ページ/セッション】

1ユーザーが、1つのセッション(訪問)の間に表示されたページの平均数を示しています。これは『ページビュー数』÷『セッション』で算出されます。例えばページビュー数が300で、セッションが100の場合は1ユーザーあたり3ページ閲覧している計算になります。

この数値が高ければ高いほど、訪問者のエンゲージメント(愛着心)が高いと言えます。

【⑤平均セッション時間】

ユーザーがWEBサイトに滞在した平均時間です。ページによってはコンテンツのボリュームは異なるので、ユーザーがアクセスしているページによっては所要時間が異なるので”あくまで参考”に留めておきましょう。ただし、極端に『平均セッション時間』が短い場合はサイトの改良点を探ったほうがよいでしょう。

こちらの数字も高ければ高いほど、訪問者のエンゲージメント(愛着心)が高いと言えます。

【⑥直帰率】

WEBサイト訪問者が、別のページを見ずに帰ってしまった割合です。【③ページビュー数】が「1」のユーザーのパーセンテージです。大半の検索ユーザーは自分の目的のページを見終わったら、ページを閉じて帰っていてしまいます。参考図の場合は87%なので約8割超えの訪問者が、他ページを閲覧せずに帰ってしまったことを表しています。

極端に直帰率が高い場合はコンテンツの内容が良くないのか、WEBサイトのUI/UX(使いやすさ・見易さ・デザイン)に問題があると言えます。

【⑦新規セッション率】

グーグルアナリティクスを設置してから、新規でサイトを訪れた人の割合です。逆に何度もサイトを訪問してくれる方はリピーターとなります。「新規ユーザー」と「リピーター」の割合はサマリー上の円グラフでも直感的に理解することができます。

【11】新規リピート

上図の場合は、リピーターが多いことを意味しています。ここでは、割合が多いほうが「青色」で表されるのでご注意ください。

「はてなblog」「アメーバblog」のようなブログ運営者と閲覧者のやりとりが活発な媒体ではリピーターの割合が高まる傾向が強いです。リピーター=ファンと捉えてもよいでしょう。

2-2.地域

地域の項目ではWEBサイトに訪れるユーザーの「言語」「国」「地域」を知ることができます。それぞれの地域ごとのセッション数、直帰率なども把握することができるので「地域ごとの嗜好」を捉えるのに有効です。地域性の強いビジネスを展開している企業は特に活用したいレポートです。

【言語】

【12】言語レポート

上図から、「日本語ユーザーがサイト訪問者の大半を占める。しかし、英語ユーザーも捨てられないな。」と言った分析を行うことが可能です。思いもよらない地域からのアクセスが多くコンバージョンもある場合には、その地域の言語/レイアウト対応をすると更にパフォーマンスを向上させることが可能です。

【地域】

【12】地域レポート

この図からは「WEBサイト閲覧者のうち、日本からのアクセスが圧倒的に多く、次にアメリカ、ロシアの順に多い」という事が分かります。

【都道府県別のアクセス数も確認可能】

『地域』の項目では「国内のどの都道府県からのアクセスが多いのか?」の分析も可能です。

【13】(国内)地域レポート

【14】都道府県レポート

日本国内の都道府県別の集客ランキングが表示されます。地域を問わない大規模なポータル系のWEBサイトの場合には人口がそのまま比例してレポートに現れることが大半です。しかし、あなたのビジネスが地域を選ぶ業態の場合には、このレポートを見てWEBサイト内のコンテンツを見直すなどして最適化していきます。

また、アクセス数が増えれば増えるほど、蓄積されるデータが増えるのでより精確な分析が可能になります。

2-3.ユーザーの環境

『ユーザーの環境』でまず抑えておくべきポイントは、サイト訪問者の「ブラウザとOS」です。サイト訪問者の利用環境を把握することで「どのブラウザ最適化を優先すべきか」など、HTMLコーディングの最適化などの指針を建てる事ができます。

【15】ブラウザとOSレポート

レポートからは「Safari」からのユーザーが最も多いことがわかります。サイトのブラウザチェックを行う際に「Safariを優先的にチェックして、次にchrome・Internet Explorerで確認する」と言った指示を出すことができるようになります。

さらに、各ブラウザをクリックすれば、各ブラウザのヴァージョンまで確認することも可能です。(以下はSafariのヴァージョンです)

【15】ブラウザのヴァージョンレポート

『サービス プロバイダ』では訪問者のインターネット・プロバイダをチェックすることができます。

【16】インターネットプロバイダレポート

2-4.モバイル

「サイトをスマホで見ているのか?パソコンで見ているのか?若しくは、タブレットなのか?」「どの型のスマートホンで見ているのか?」を知りたい場合は『モバイル』で確認することができます。

【サマリー】

『サマリー』部分ではユーザーのデバイス傾向を大まかに把握することができます。

【17】モバイルサマリーレポート

この分析図からは以下のようなことを把握することができます。

  • 「mobileユーザーがdesktopユーザーの割合を超えている。」
  • 「desktopユーザーの平均セッション時間が短い。」
  • 「mobileユーザーのページ/セッションが少ない。」

などの解析を行うことができます。このデータにより、各デバイスの最適化を優先立てて実施する事が可能になります。

【デバイス】

「スマホの種類は沢山あるけど、どの型が多いのか?」と疑問を持ったら『モバイル>デバイス』をクリックすれば機器情報を得ることができます。

【18】モバイル種別レポート

「iphoneユーザーが多いが、iPadで閲覧しているユーザーも多い。」といった情報を知ることができます。

【19】モバイル詳細レポート

さらに、グーグルアナリティクスでは、カメラアイコン部分をクリックすれば該当機種の写真を確認することができます。

3.集客について

『集客』ではユーザーがサイトに訪れた流入経路を把握することができます。「検索エンジンからか?それともSNSからか?」などは把握しておきたいポイントです。まずはビギナーの方が確認しておきたいポイントを中心に解説を進めていきます。

3-1.サマリー

『集客>サマリー』部分では自社サイトへの流入経路等、集客に関する概要を把握することができます。

【20】集客サマリーレポート

【20】集客サマリーレポート2

Social

Facebook,Twitterなどのソーシャルメディアからの訪問者を表します。サマリー内の『Social』をクリックすることで人気のあるSNS媒体を知ることができます。

【21】Socialレポート

本記事の参考サイトの場合、Naver、Facebook、Twitterの順に流入が多いことが分かります。

Direct

ブックマークや直接URLを入力して訪問してきたユーザーです。リピーターと捉えてもよいでしょう。

Organic Search

GoogleやYahoo!といった検索エンジンからやってきたユーザーです。この部分をクリックすれば「どの検索ワードでやってきたか?」を知ることができます。

【22】OrganicSearchlレポート

このキーワードを知ることでコンテンツ施策、SEOキーワード対策を検討するための情報を得ることができます。

ちなみに(not provide)はgoogle検索からの訪問者ですが、検索ユーザーのプライバシーの保護のために分からなくなっているものです。代替手段としてウエブマスターツールが用意されているのでキーワード検索に活用してみましょう。

Referral

外部サイトに貼られたリンクを辿ってきた来訪者です。Referral経由の訪問者を増やすことは結果としてSEO対策の強化につながります。外部リンクの獲得施策については積極的に行いましょう。後日、方法についてご紹介したいと思います。

【23】Refferralレポート

4.行動について

『行動』ではユーザーのサイト内の行動状況、人気のあるページ、人気の無いページを把握することができます。

4-1.サマリー

『行動>サマリー』では自社サイトのページを人気順に表示してくれます。「レポート全体を見る」をクリックする事で、全ページを通してよく閲覧されているコンテンツ、直帰率の高いコンテンツ、離脱率の高いコンテンツ等のデータが取得できます。

あまりにも、他ページと比較して直帰率/離脱率の高いコンテンツがあれば見直す必要がある、と考えるべきでしょう。

【24】行動サマリーレポート

4-2.行動フロー

本項目ではユーザーのサイト内、回遊状況を図で知ることができます。

【25】行動フローレポート

5.さらに、一歩進んだグーグルアナリティクスの使い方

ここまで取り上げた確認項目だけでもグーグルアナリティクスを有効活用することが可能ですが、さらに一歩踏み込めば、より細かい解析を行うことができます。サイトのゴールを明確にすることで、よりページを目的のためにチューニングする事が可能になります。

また、期間比較を行うことで、ある程度の予測を建てることができるようになります。

5-1.コンバージョンを設定しよう

コンバージョンを設定することで「WEBサイトのゴール」が明確になるので、自社WEBサイトをより目的のために最適化することが可能です。

例えばECサイトなら「購入完了・問い合わせ」、学校でしたら「資料請求・体験入学」などゴール(目的)があります。しっかりとゴールを設置することで「ページビューを増やそう」「コンバージョン率を高めよう」などの中間ゴール(KPI)が生まれ、目的達成のための仮設を導き出すための具体的な情報をグーグルアナリティクスから引き出すことができます。

【STEP1】ゴールとなるページのURLを抽出する

ゴールに設定したいページのURLをメモ帳などにコピーしておきましょう。ECサイトならば購入完了ページ、学校や教室など資料請求が目的ならば資料請求完了ページ、等です。

しかし、必ずしもゴールとなるページが存在しないこともあります。たとえば、メディアサイトはページビュー数を稼ぐこと(による広告掲載収入)がゴールだったりするので、ページビュー数そのものをゴールに設定する事もあります。ここでは、ゴールとなるページがある前提で解説しますが、ゴール別の設定法については後日紹介します。

【STEP2】アナリティクスへの設定を行う

【26】コンバージョン設定1

【27】コンバージョン設定2

【28】コンバージョン設定3

【29】コンバージョン設定4

【30】コンバージョン設定5

以上の手順でコンバージョンの設定が可能です。用途に合わせたコンバージョンを設けてサイトの最適化を進めていきましょう。

5-2.期間比較を行おう

グーグルアナリティクスは期間比較を行うこともできるので、PDCAサイクルを回すための指針を得ることができます。よく比較するのは「対前月比較」「対前年同月比較」です。

【31】期間比較の方法

期間比較の手順は簡単で、以下のように行います。

【32】期間比較の方法2

 

その後、「比較」にチェックを入れて、比較したい期間をドロップダウンリスト、または左のカレンダーより選択してください。最後に「適用」をクリックしたら完了です。

【33】期間比較の方法3

WEBマーケティングにおけるPDCAには、この期間比較による分析は非常に重要な作業です。グーグルアナリティクスで期間比較を行うことで様々な課題が浮き彫りとなるでしょう。課題が見つかったら、一つ一つつぶしていくのです。これの繰り返しで、あなたのWEBサイトは成長を繰り返します。

最後に

以上が、グーグルアナリティクスの基本的な活用方法です。グーグルアナリティクスは他にもウェブマスターツールを併用することで正確なWEB解析が可能となります。併せて導入を検討してみてください。本記事があなたのグーグルアナリティクスの導入~利用に少しでも貢献できれば幸いです。

次回は、より専門的にグーグルアナリティクスを使いこなす方法をご紹介しますので、楽しみにしていてください。

動画は、こちらです