WordPressのSEO対策を加速させる9項目

Search Engine Optimization flat icon illustration of wordpress

今まで数回に分けてWordPressを用いたWebサイトの運営に必要な知識を紹介してきました。インストールの方法から管理画面の操作方法便利なテーマの紹介高速化についても言及してきました。

今回はWordPressを用いたWebサイトにSEO対策を施そうと考えた場合に必要と思われる項目をピックアップして紹介していこうと思います。

一昔前では、悪質なSEO業者に頼って、自作自演の外部リンク構築を行い、検索順位を1つでも上にあげてもらうことが一つのSEO対策として利用されたこともありましたが、最近ではそのような方法はすべて通用しなくなり、”コンテンツの質”そのものの向上やWebサイト内部をSEO的観点から改善するという手法が主流です。

今回は、起業のWebサイト開発にも頻繁に用いられるWordPressのSEO対策を加速させる項目を9つ紹介します。

1.低品質評価のリスクを避ける

Webサイトを運営していく上で多くのコンテンツを制作していきます。しかし、すべてのページにおいて高品質な内容を提供することは難しいこともあります。

例えば、企業ブログを運営されている場合、通常の記事を日々執筆していくことになるのですが、それらをタグやカテゴリー単位で分類することもあります。これらをアーカイブと呼んだりしますが、特定のタグやカテゴリーに属する投稿の一覧を表示するページは、どうしてもブログの中に存在します。それは利用するユーザーにとって便利に使われる側面もあるからです。

しかし、Google検索エンジンからみると一概に有用なコンテンツとは判断されない場合もあります。そして、Webサイト内に品質の低いページがあると判断されると評価を下げられることがあります。

そういった場合には「このページは評価しなくてもいいけど、リンクは認識してね」という形で認識してもらうためにnoindex,followを利用します。

具体的は方法は、といっても簡単なのですが該当するページの<head>タグ内に

<meta name="robots" content="noindex,follow" />

という一文を記述するだけです。簡単ですね。

こうすることによって、このコードが記述されているページをGoogle検索エンジンがチェックしに来た際に(この動作のことをクロールと呼びます)「このページは評価しなくてもいいけど、リンクは認識してね」と指示を出すことが可能となります。

noindex, followを利用した方が良いと考えられているページとしては以下のものが挙げられます。

  • アーカイブページ(月別アーカイブ)
  • 検索結果ページ
  • タグページ
  • その他低品質と思われるページなど

これらの項目を参考にしながら検討してみることをお勧めします。

このようにnoindex, followをうまく利用することによって、Webサイトの評価を無駄に下げることなく運用していくことが可能となります。

2.title要素とmeta要素の設定

こちらでは、先ほど上でも書いたnoindex, followmetaタグで設定する方法以外の<head>要素内に設定する項目の説明をしていきます。

2-1.titleタグで適切なキーワードを設定

<title>ではページのタイトルを設定します。こちらに掲載される文言は検索エンジンがページを表す上で最重要と判断する文言になります。ですので、ページが検索される場合も想定したキーワードなども散りばめて選定することが必要となります。

文字数に関しては最大全角28~32文字程度を想定して考えましょう。それよりもオーバーしてしまった文字に関しては省略して掲載されます。

SEO対策の一番の肝といっても過言ではない項目です。しっかりと検討して選定する必要があります。

2-2.ページの紹介文を指定するdescription

このページでどんな情報を提供しているのかを文章で紹介することができるmetaタグがあります。descriptionと言うもので、このように記述することができます。

<meta name="description" content="ここに紹介文を入れます。120文字程度が望ましい。" />

気をつけなければならないのは、こちらの項目に入れる文章は他のコンテンツと同一になってはいけないという点です。なぜかと言うと、こちらの文章が同じということは、要するにコンテンツの内容も同じと判断されます。すると、重複するコンテンツとGoogleに認識され評価を落とす結果となります。

こちらの情報を適切に設定することによって、検索で表示された際に適切な文章でユーザーにページの内容を紹介することができます。

2-3.キーワードの設定と必要性

もう一つよく聞くのがkeywordsという項目だと思います。こちらはコンテンツを示す適切なキーワードを設定しておくことができます。

しかし、最近ではGoogleはこちらのkeywords項目はサポートしなくなりました。Yahoo!Japanの検索エンジンもGoogleですので日本で使われている9割の検索エンジンでは対応されていないと考えられます。けれども、対応している検索エンジンがゼロではないので、その部分をどう考えるかによって設定の有無が決まってくるかと思います。

設定方法としては、

<meta name="keywords" content="キーワード1,キーワード2,キーワード3,キーワード4,キーワード5">

というような形になります。必要性も考えて導入を検討してみてください。時間的に余裕があればためらうことなく設定する事をお勧めいたします。

3.構造化マークアップを意識する

「構造化マークアップ」と言われてもあまり聞いたことのない言葉ですのでパッと意味が浮かんできませんよね。そもそも、構造化マークアップとは何なのでしょうか。

構造化マークアップとは
MicrodataやRDFなどを利用して、scheme.orgやMicroformatsなどのスキーマを設定する手法のことをいう。構造化マークアップを行うことによって、Googleのリッチスニペットの露出を高めるなどの効果が挙げられます。

この説明を読んでもおそらく理解しにくいと思いますので、もう少し噛み砕いて説明すると、「ページの情報をテキストで掲載するだけではなく、Googleが理解しやすいように記述する方法」のことを構造化マークアップと言います。

ウェブページには様々な情報がたくさんあります。更新した時間や、ぱんくずリストなどを用いたページの現在位置などコンテンツ以外にも重要な情報がたくさんあります。それらの情報をGoogleにわかりやすく記述することによって、検索一覧で表示された際に最適な掲載をしてもらうことができます。

構造化マークアップに関しては以下のページを参照しながら確認するとわかりやすいです。
「構造化データ」-Google Developers
「構造化データ」がよく分かる!初心者向け徹底解説

ぱんくずサンプル

上の画像のようにぱんくずリストを利用しているWebサイトの場合ですと、その部分だけに導入するだけでもGoogleなどの検索結果に表示された際にユーザーにページの構成(どのカテゴリーに属しているページなのか等)を正確に伝えることができます。この部分にだけ導入してみるだけでも違いを感じられます。

4.関連記事へのリンクを入れる

SEOには「内部対策」と「外部対策」の2つがあります。

内部対策とは、HTMLなどのコードをGoogleが読みやすいように記述してあげたりすることを主に指します。自分のWebサイト内で行う対策のことです。そして、Webサイト内のページ同士を適切に結ぶリンクの調節も大きな役割の一つとなってきます。

例えば、Webサイトに一つ「SEO対策」について執筆した記事を掲載したとしましょう。そのページに「meta要素の設定方法」という記事へのリンクが設置してあった場合、みなさんはどう思われますか?このページとの関連性があると感じますか?感じませんか?

もう一つ、例えばそのページに「注目しているおいしいスイーツ」という記事へのリンクが設置したったとします。このページとの関連性があると感じますか?感じませんか?

前者は「SEO対策」と「meta要素の設定方法」です。関連性を感じます。同じSEO対策というカテゴリーに属している内容と判断できます。

後者は「SEO対策」と「注目しているおいしいスイーツ」です。関連性はほとんど感じません。

これらの例自体は極端かもしれませんが、ページ自身から見て関連しているページにもリンクを張られている(紐付けられている)ことによって、より多くの情報をユーザーに届けることができます。そういった部分をGoogleが判断してページの評価に繋げていきます。

ですので、記事の途中もしくは最下部などに関連したページへのリンクを掲載することで評価を高めることができます。

5.引用タグを効果的に使う

当Webサイトでも多く用いています引用ですが、タグでは<backquote>タグを利用して記述しています。

ただただ本文中に他のWebサイトから引用のためにコピーしてきた文章をペーストするだけではGoogleにコンテンツを盗んできたと判断されかねません。そして、コンテンツの盗用またはコピーサイトというのはGoogleでは評価を大きく落とす要因となります。

そういった間違った評価をされないためにも<backquote>タグを正確に用いて引用文を掲載するようにしましょう。利用方法としては、

<blockquote>
ここに引用する文章などを入れます。
</blockquote>

と記述すると当Webサイトでは

ここに引用する文章などを入れます。

のように表示され、引用文であることを伝えることができます。これに加えて引用元のページへのリンクなども一緒に掲載しておくことで、引用させていただきたWebサイト様の紹介もでき、情報の信憑性も高まり一石二鳥でしょう。

6.可能な限りの高速化を図る

以前、こちらの記事でも紹介しましたが、WordPressの表示を高速化することによってSEO対策にもつながってくるのです。

昨今では、ソーシャルネットワークを経由してウェブページへアクセスされる方法も少なくなくなってきました。みんながみんな検索サイトから探して見てくれるというわけではない時代です。そして、ソーシャルメディアのリンクというのは、Webサイトやその中のウェブページを紹介してくれるオーガニックなリンク(自然なリンク)と考えられるためWebサイトの評価アップにとても有効です。

しかし、ページの表示にとても時間がかかるWebサイトだとしたらどうなるでしょうか。

せっかくユーザーがソーシャルメディアで口コミを広げてくれたのに、それを見たもう一人のユーザーがWebサイトにアクセスしても全然ページが表示されない。その場合、せっかく良い内容だったとしてもWebサイトやページを見てもらえません。さて、そのユーザーがその後ソーシャルメディアでこちらのWebサイトを紹介しようと考えるでしょうか。普通に考えればソーシャルメディアで口コミは行わないであろうとなります。

これはとても大きな機会損失と考えなければなりません。

その損失とは

  • Webサイトへの再来機会の損失
  • ソーシャルメディアでの拡散機会の損失

の2つです。こういったことを可能な限り防ぐことがWordPressの高速化の効果でもあります。このようによく考えてみると直接的にSEOに関係なくても間接的に大きく関係していることがわかります。Webサイトを最低限ストレスなく表示してもらえるような取り組みは必ず必要となります。

参照:WordPressサイトを高速表示化する方法+おすすめプラグイン9選

7.更新情報を適切に送信する

Googleにページをインデックス(内容を読み込んでもらう)してもらうのをずっと待っているのはとても効率的とは言えません。

そういった場合、こちらからGoogleに対してWebサイトやページを更新しましたよとお知らせすることができます。WordPressではGoogle XML Sitemapsというプラグインを利用することが一般的です。

参照:https://wordpress.org/plugins/google-sitemap-generator/

こちらの設定を適切に行っておくことにより、Webサイトやページを更新した際に、自動的にサイトマップが作成されるようになります。このサイトマップをGoogle Search Console(旧称:ウェブマスターツール)から送信しておくことにより、更新を知らせることができます。そうすることによって、Googleも比較的早くインデックスしに来てくれます。必ず設定しておきましょう。

8.常に最新版の利用を心がける

WordPressと言っても100%完璧なCMSではありません。皆さんもご存知の通り過去にはウィルスを気にする必要もないとまで言われたこともあるMacですが、最近ではシェアも大きく拡大しており、ウィルス被害の対象となることもしばしばです。このように、ある程度のシェアをもったソフトウェアというのはどうしてもウィルスなどの被害に遭う確率が高くなってしまいます。

そういった中でもWordPressでは何か問題があればすぐにバグなどを修正したバージョンをリリースされたり、可能な限りの最善な対応をとってくれます。しかし、私たちユーザー側で新しいバージョンにアップデートしていなければなんの意味もありません。

そして、一番起きてはならないことは、それらウィルス被害を被った際にWebサイトが表示されず、ユーザーに閲覧してもらえない状況が発生し、機会損失につながるということです。また、Webサイトで展開しているサービスによってはお客様の個人情報を扱う可能性もありますので、その際にはユーザーに心配をかけることにもなり、最悪の場合信用問題となってしまいます。

ですので、セキュリティはとても大切です。ある程度検証をされてからになるとは思いますが、常に最新版を利用するという姿勢は必要となってきます。バージョンアップされる際には必ずバックアップを作成してから作業してください。

9.プラグインを使いすぎない

先ほど書きました「常に最新版の利用を心がける」にもつながってきますが、プラグインを使いすぎないということも一つの対策として考えることができます。

主にWordPressより公開されているプラグインを利用される機会が多いかと思いますが、だからといって全てが安全なプラグインであるということではありません(ここはよく誤解されてる方が多いです)。

どうしても、公式サイトが配布しているプラグインですので信頼性も高く感じられがちです。ですが、導入する際には評価と更新日を必ず確認するようにしましょう。評価である程度の信頼性を確認することが可能ということはいうまでもありません。そして、一番大切と言っても過言ではない更新日の確認は必ず行いましょう。プラグインの更新が1年以上行われていないようなプラグインは開発がストップしたと考えるべきです。その場合、今後機能的にもセキュリティ的にも改善されることはないと考えられます。

そして、そのような開発がストップしているプラグインは脆弱性を狙って攻撃されやすい対象となってしまいがちです。セキュリティ的に改善されていないプログラムを悪用されるのは当然の世の中です(許されることではありませんが)。

まとめますと、プラグインを導入する際には以下の点を今一度考えてから検討してみましょう。

  • 本当にそのプラグインが必要かどうか
  • 評価は良いかどうか
  • 更新や開発は継続されているかどうか

これらをしっかりとチェックしして導入していきましょう。

まとめ

WordPressを用いたWebサイトにおけるSEO対策に必要な知識を紹介してきました。

SEO対策に直接関係のあるものから、直接関係なさそうでも知っておくべき知識など様々あったでしょう。これで全てではありませんが、こういった項目をチェックしていくことによって、さらにチェックしなければならない項目も生まれてくるはずです。

今後のSEO対策の参考にしていただければ幸いです。