接続詞を正しく使って読者に読みやすい文章をライティングを

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便利なので、ライティングでつい多用してしまうのが「そして」「しかし」といった接続詞。ところが正しい意味を把握していないと間違った使い方をしてしまったり、かえって文章が読みづらくなることも。読みやすい文章を書くための、接続詞の使い方をご紹介します。

ライティングに役立つ!接続詞の役割を知っておこう

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単語や文章の結びつきを示す接続詞

接続詞とは、「そして」「しかし」などの、単語や文を他の単語や文と結びつける働きを持つ品詞です。それぞれの接続詞は、前後の単語や文章がどのような関係なのか、一目で解る役割を持っています。接続詞の前の部分が根拠となり、後ろの部分がその結果になる役割もあれば、前後の単語や文章を並列される役割も。つまり、接続詞を見れば、どういう構成の文章かということが解るのです。

ネット上の文章はたまに校正が不十分なものがあり、接続詞を使い過ぎてくどくなっている文章や、接続詞が間違って使われている文章を見かけたことはありませんか?長い文章のライティングをしていると、メリハリをつけるために接続詞を多用したくなることも多いかと思います。しかし接続詞を使いすぎたり、使い方を間違えると、かえって読みづらくなってしまうこと事実です。

接続詞の誤用が広がってしまうことを防ぐことは、ネット上に正しい表現を残し、読む人の国語力を上げることにも役立ちます。そのためには、ライター側でも接続語の正しい使い方を意識するよう努力しましょう。接続詞をマスターすれば、あなたがライターとしてステップアップすることにもきっと役に立つはずです。

順接と逆接の使い分け

接続詞の種類はたくさんあるので、頻繫に使われるものをいくつかご紹介します。まずは接続詞の前の部分が理由を示し、後の部分が結果を示す「順接」。例として挙げられりるのは、「それで」「そこで」「そのため」「それでは」など。順接と逆の役割を持ち、接続詞の後の部分が、前の部分の逆の意味になることを示すのが「逆接」。「でも」「しかし」「ところが」「それなのに」といったものがあり、話題を転換させるのに便利なので、ライティングでよく使う人も多いことでしょう。

「順接」と「逆接」は役割が真逆のため、前後の文章の内容を把握していれば、使い分けはさほど難しくないはず。しかし他の接続詞には似た役割を持つものもあるので、間違って使わないよう気を付けたいもの。接続詞を使うならば、意味が解ってきちんと使い分けているかどうか、校正の際チェックしましょう。

接続詞には説明や補足といった機能も

他にはどのような機能を持つ接続詞があるのでしょうか?よく使われるものとしては「ちなみに」「なお」といった「補足」の接続詞は、話題やトリビアを追加したい時に便利で、ライティングをする際おなじみかもしれません。

「そして」「そのうえ」といった「添加」の接続詞も、前の部分に後ろの部分が追加されるので単語の重要度の高低を示せ、内容が整理されます。「なぜなら」「というのは」といった「説明」の接続詞は、接続詞の前の部分の説明を後ろの部分で行うため、これもうまく使えば文章が解りやすくなることに役立ちます。「それでは」「ところで」といった「転換」の接続詞も、長い文章の文中で内容が転換した時に、トピックごとに区切りたい時にも便利な接続詞です。

接続詞があることで読みやすい文章に

ところで、文章を執筆するうえで、接続詞はなぜ大切なのでしょうか?ライティングにおいて接続詞は、単語よりも文章をつなぐ時に使うことが多いと思いますが、文章を読みやすくする働きを持っているのです。というのは、接続詞を使用することで前後の文章の関係が解りやすくなるため。読者が長い文章を読む際、どのような流れで話が進んでいくのか、接続詞が挟まることで要所要所で流れを理解する助けになるのです。

接続詞を効果的に使うことは、文章をより論理的にすることにも役立ちます。正しく接続詞が使われていれば、接続詞が登場したことでその役割を考え、「その後の内容は前の部分と逆のことを述べる予定だな」「ここで話題が転換するんだな」と、読者が文章の展開を予測することの手助けができるのです。

接続詞を使うことは、接続詞の使用によって、文章にメリハリが生まれるメリットもあります。なんとなくピリッとしたところがない文章になってしまったと感じたら、接続詞によって文章同士の関係を強調して、引き締めてみるのも良いかもしれません。

接続詞の使いすぎに注意しよう

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使いすぎると堅苦しい文章に

便利な接続詞ですが、そうは言っても使いすぎは禁物。特に気を付けたいのは、「順接」の「したがって」「それゆえ」、「逆接」の「しかしながら」「にもかかわらず」、「説明」の「なぜなら」といった、ちょっと固い印象をもたらす接続詞です。

固苦しい印象の接続詞は、適切に使えば文章の論理性を高めて、その文章への信頼感をも高めてくれるはず。ところがこうした接続詞をたくさん使いすぎると、くだけた内容なのにビジネス文書のように見えてしまうことも。読み返して、内容に反して固すぎる印象を与えるような文章に仕上がっていたら、接続詞を減らしたり、別の接続詞に替えてみることをお勧めします。

また、接続詞の使い過ぎが文章をくどく感じさせてしまうことも。「接続詞は便利な品詞です。しかし誤用は禁物。なぜなら間違った接続詞を使うと文章のクオリティが下がるからです。しかも使いすぎることでくどい印象を与えてしまいます。」という文章を読んでみて、やや接続詞を使い過ぎているように感じませんか?しかも、接続詞の部分で文章がぶつ切りになる印象を与えてしまっています。

文章の冒頭につい接続詞をつけてしまいがちなライターは、読者が疲れないよう、短い文章にしようと努力した結果とも言えます。でも先ほどの文章も、無理に短くせずにつなぐことで、接続詞をいくつか削除することができ、かえって読みやすいリズムを作ることができます。削除例として、「接続詞は便利な品詞ですが、誤用は禁物。なぜなら間違った接続詞を使うと文章のクオリティが下がるからで、使いすぎることでくどい印象をも与えてしまいます。」と変えてみるのも良いでしょう。

校正して前後がつながるかもチェック

また、既に世の中に発表されている記事の中にも接続詞の誤用をたまに見かけますが、文章の知的レベルが低い印象を与えることになるのでご用心。それぞれの接続詞の意味を把握せずに使っていると誤用が癖になりがちなので、気を付けたいもの。

例えば「接続詞の種類には、順接や逆接、そして説明などがあります」という文章において、「そして」は「添加」の役割を持っているので正しい使用と言えるでしょう。しかし「接続詞の種類には、順接や逆接、むしろ説明などがあります」という文章に変わったらどうでしょう。読者は「むしろ」という接続詞に違和感を覚え、その文章の信頼性にも疑問を感じるはず。

こうした誤用を防ぐには、校正する時にそれぞれの接続詞の意味を今一度確認する機会を持つことが大切です。単語や文章を接続詞でつなぐ際、ライターが接続詞に果たしてほしい役割と、接続詞の機能がマッチしているかどうか、ぜひチェックする癖をつけましょう。

それぞれの接続詞の意味を確認しよう

接続詞は文章に説得力をもたらしますが、誤用や使い過ぎによるくどさを避けるためにも、ライティングの際はそれぞれの接続詞の意味を今一度確認を。