スルーされないメールの件名―この4つを押さえれば開封率UP

メールの件名

毎日メールチェックをするたびに流れ込んでくるダイレクトメールの数々。

筆者は登録を要する各種サービスのジャンルごとに5つのフリーメールを使い分けているので、スパムメールを含む各種メールの数がおびただしすぎて、必要な物を読み落としてしまうことも何度かあった。

 

今カウントしたところ、一日当たり1つのアカウントで平均約30通のメールを受け取っていた。

つまり、30通×5アカウント=150通程度のメールを1日に受け取っている計算となる。

筆者のように、スパムメール対策のために「本アカ」「捨アカ」と使い分けている人も多いはずだから、何が本当に自分自身にとって大事なメールなのかを判断するにも時間がかかって仕方がない。

PCを良く使う人にとっては、同じ悩みが存在するのだ。

 

こういった状況を上手くかいくぐり、「このメールは読むべきだ」と判断してもらうには何が大事なのだろう。

もちろん「件名」である。

では、日々押し寄せるスパムを含む多くのメールから「開いてみなくては」と思わせるためのコツを分析してみよう。

人がメールを開きたくなる件名には

  1. 緊急性
  2. 自分に提供されているメリット
  3. メールの本文を開きたいと思わせる具体性
  4. 目立たせる

という特徴がある。

 

このそれぞれの点に焦点を当て、考えてみたい。

 

1.緊急性

これは、言わずもがな。

日々大波のように押し寄せるダイレクトメールの中から「今すぐ開かなくては」と思わせる第一のポイントだ。

自分にとって魅力的なメリットを享受するために

  • 「●月●日まで」
  • 「先着●名さまのみ」

と条件付けされていたとしたなら、これは今すぐ読んでおかなくては、と考える。

 

文章を書くことを生業としている人であれば既にこの段階でお気づきの事だろうが、この文言は、そのメールを読み進めることで得られるメリットと同時に件名に収めるべきもの。

  • 先着●名さまのみ、●●を1万円引きで

などのように、だ。

 

その商品に以前から興味を持っていた人であれば、なおの事「今こそこのメールを読むべきだ」と判断することだろう。

なぜなら、その買い時が今だ=今だからこそ1万円安く手に入ると理解するからだ。

毎日何十通と、いわば押し付けられているメールを読んでもらえるために、シンプルでわかりやすい緊急性をアピールすることは、目を引く件名として重宝する方法なのだ。

 

2.自分に提供されているメリット

先ほどの、緊急性とセットで記述すべき内容である。

  • 節電と涼しさのいいとこどり「サーキュレーター」を30%OFF
  • 有名メーカーの●●を30個だけ格安でご用意できました
  • しわを気にせず着られるオフィス向けワンピースを大放出
  • クールビズに最適な知的スーツを半額で

 

 

 

件名を見て、自分が今必要としている商品の情報が手に入ると理解できれば、人は初めて本文を読み進める。

日頃の生活の中で抱える問題(大小を問わない)を解消してくれる商品が、「今なら」格安で手に入るチャンスが巡ってくれば、読んでみよう、読んだうえで購入を検討しようと思ってもらえるはずだ。

そのためにも、先の「緊急性」と一緒に「提供されているメリット」を明確に記述することは必須なのだ。

 

3.メールの本文を開きたいと思わせる具体性

先の「メリット」を更に深くする文言。

その商品に希少性を持たせる、と言いかえてもよいだろう。

例えば

  • ●●氏が監修
  • 年間●トンしか採取できない貴重な麻
  • 雑誌●●で取り上げられた
  • フランスの著名な調香師推薦の

などのようにだ。

 

単なるメリットでなく、これらの希少性を訴える文言から「とても貴重なものが今回手に入るのだ」という期待を寄せてもらえる。

メールを送信する性別・年代によって、この具体性は多少変化する。

オシャレに敏感な若い世代にとっては「ファッション誌で取り上げられたこと」「調査によって異性ウケが見込まれるとされたもの」が支持されるだろう。

比較的年齢層が高ければ「お値段は張るが長く愛用できるものであること」をアピールすることで心を動かすだろう。

 

このように、ターゲットと商品のすり合わせは、取扱い商品を選定する場面でも大事だが、ダイレクトメールを送信する際の件名でも重要な事なのだ。

どの世代にもある程度普遍的に支持される商品は、生活家電製品というジャンル位だろう。

逆に言えば、生活家電製品以外は、そのメールを受け取る世代別・性別で反応ポイントが変わるという事だ。

全ての世代・性別に同じ商品を販売するにしても、件名を変更する―それだけ細かな配慮が必要となるのだ。

 

4.目立たせる

件名に特殊な記号を入れてみるのはどうだろう。

  • 【100個限定】昨年販売実績◎万個のサーキュレーターを40%OFFで
  • ■憧れのブランド■◎氏監修の涼やかなスーツを◎着限定販売
  • 『好評のため期間延長』ご希望多数のため更に1週間3割引きします!

このように、その商品の販売にまつわる一番のメリットを、目立つ記号を使用することで更に目立たせる方法だ。

 

これらの文章を、記号なしで記述してみよう。

  • 100個限定で昨年販売実績◎万個のサーキュレーターを40%OFF!
  • 憧れのブランド、◎氏監修の涼やかなスーツを◎着限定販売
  • 好評のため期間延長中―ご希望多数のため更に1週間3割引き!

その商品を購入するメリットを謳ってはいるものの、何とも間の抜けた感じになってはいないだろうか。

 

Webページ上で見ていてこれだけの差があるのだから、毎日何十通と送りつけられてくるメールの中では更に沈んで見えることだろう。

ダイレクトメールは、やはり「目だってナンボ」の部分がある。

その商品を今購入すべきメリットや商品の希少性をきちんとアピールする文言が用意できたら、これらの装飾の面で目を引くよう試行錯誤してみて欲しい。

 

 最後に

ダイレクトメールをスルーされないための件名には、以下の4つのポイントがある。

  1. 緊急性
  2. 自分に提供されているメリット
  3. メールの本文を開きたいと思わせる具体性
  4. 目立たせる

この条件をクリアするためには、その商品がどの世代・性別に支持されるものであるのかのリサーチも必要だ。

もちろん、そのリサーチは商品を取り扱うと決める段階で既に行われているものではあるものの、ダイレクトメールを作成する段階でももう一度行ってみても無駄ではない。

 

更に、その商品が雑誌やテレビ番組などで取り上げられてはいないか、口コミサイトなどで意外な層からの支持を得ていないかといった「商品を取り巻く環境」を読み取ることから、記述するべき文言も変わってくる。

例えば、とある化粧品の口コミサイトでは、更年期の女性が多く飲用している漢方薬が若い男性にも愛用されているケースがあった。

それらのコメントの代表的なものは「肌の調子がよくなったと知人に聞いて試してみたら、ことのほか効果があった」というものだ。

商品自体は数十年と女性の間で愛用されてきた商品であっただけに、このコメントには驚かされた。

このように、商品によっては意外な層から支持を受けているケースもあり得る。

そのため、その商品がどんな環境に置かれているのかを、ライター自身で調査してみることも大事なのだ。

「この商品はこの世代・この性別向け」といった固定概念を捨てるためにも、調査は必要。

ネット上では各種口コミサイトでユーザーの生の声を拾うことはいくらでも可能だから、ライティングに取り掛かる前にこのような調査はしておくべきだろう。

 

クライアント(もしくは上司)から与えられた商品の情報以外にも、このような周辺情報を持っておくことは、書き手にとって有利に働く。

むしろ、この周辺情報がメールの件名に大きな恩恵を与えるはずなのだ。

ありきたりな件名では、受け取り手にスルーされてしまう。

その商品を意外な側面から斬ることもメールの件名にインパクトを与えることだろう。

むろん、上記4点を踏まえた上でチャレンジしてほしい。