レンタルサーバー7社比較+初心者向け選び方解説

レンタルサーバーの比較と選び方

WebサイトやWebサービスの立ち上げを考える場合、まず最初に悩まされるのがレンタルサーバー選びではないでしょうか。正直に申し上げて、サーバーなどを取り扱う仕事をメインにしていない限り、レンタルサーバーの良し悪しは価格で判断するしかないという方がほとんどではないでしょうか。

しかし、サーバーというのは本当に大切なものです。WebサイトやWebサービスをビジネス(商売)だと考えるのであれば、サーバーは店舗そのものと考えて間違いはないでしょう。

多くの在庫が必要なビジネス、たくさんのお客さんをお店に呼んで行うビジネス、はたまた商店街の小さな小売店まで、様々なビジネスの形があります。そして、適しているサーバーはそれぞれ違います。

今回は、レンタルサーバーについてあまり詳しくない方でも読むだけでなんとなく理解できるような説明を心がけながら、レンタルサーバーの選び方についてお話ししていこうと思います。

レンタルサーバー各社の比較もご用意していますのでご参考ください。

1.レンタルサーバーを選ぶ際に見るべきポイント

まず最初は、レンタルサーバーを選ぶ際にどんなことを考えて、どんな点に注目したら良いのかをお話ししていこうと思います。

1-1.エラーを出しにくいサーバーかどうか

まず最初に必ず注意しなければならないこと。それはエラーを出しにくいサーバーかどうかです。

何を比較するかどうこう話を進める前に前提になるのがこのポイントになってきます。このエラーを出しにくいサーバーかどうかという点を判断するためにこれ以降説明していく内容や項目を確認していくと言っても過言ではありません。

では、そもそもエラーとはどんなものを指しているのでしょうか。それはサーバーがアクセス数に耐えられずページを表示できなくなってしまうことを主に指します。

ここ数年でソーシャルメディアが大きく発展してきました。そして、WebサイトやWebサービスの運営者が意図しないタイミングでソーシャルメディアよりアクセスが集中することも考えられます。

例えば、著名な方から「こんな面白いサイト(サービス)があったんだ!!」というような形でTwitterやFacebookなどで紹介いただけたとします。運営者としては、このアクションを予測することは不可能です。いつ、誰が自分の運営しているサイトやサービスについて言及するかなんて予測できません。

そういった場合、その著名人の情報をフォローしている方々からアクセスをいただくことになります。こればかりは場合によるので数字を示すことはできませんが、弊社の経験ではリアルタイムで最大360人を超えるアクセスを経験したこともあります。

こういった瞬間的にアクセスが集中した場合にサーバーが持ちこたえられるかどうかというのが、WebサイトやWebサービスを運営していく上でとても大切なポイントとなってきます。こういったタイミングであったとしてもせっかくアクセスしてくださるユーザーさんにページを表示させることができないというのは運営にとって致命的と言わざるを得ません。簡単に例えるならば、口コミでお客さんが平常の100倍来てくれたけど、対応できる店員が1人しかいなかったというような感じでしょうか。ここで言いたいのは、いつそういった機会が訪れるかわかりません。ですので、最低限可能な限りの備えをしておくべきでしょう。

1-2.フレキシブルな対応は可能か

契約しているサーバーの仕組みにもよりますが、一般的に手軽に手が届く価格帯で提供されているサーバーは共用サーバーというものが多いです。

共用サーバーとは
アパートを一つのサーバーと考えた場合、共用サーバーとはアパートの一室のことを指します。
一つのサーバーの中を何人かで分けて利用している形になります。

共用サーバーは上でも説明しているような状況ですので、同じように間借りしている方がいるという状況です。お隣の部屋にお客さんが大量に押し寄せた場合、とてもうるさくなりますし、部屋から人が溢れ出してしまうこともあるでしょう。そして、あなたの部屋に人が入れないくらいに入り口を塞いでしまう恐れもあります。そうなってしまうと、お隣さんの影響であなたの部屋へのお客さんの足にも影響が出てしまいます(表示速度やエラーという形で)。

そういった急激なアクセスの上昇に臨機応変に対応してくれるサーバーかどうかという点も利用するかどうかの判断基準として大きくなることは言うまでもありません。

上で例えたような急激なアクセス増加を検知したらそれに応じて入り口の大きさを変えることによって部屋にちゃんと収まるようにしてくれるなどといった対応が考えられます。このようにアクセスの状況に合わせて臨機応変(フレキシブル)に対応してくれるかという点も確認しておくべきでしょう。

1-3.転送量と回線速度は生命線

WebサイトやWebサービスをどのように成長させ運営していくか計画されていると思いますが、上でもお話しした瞬間的なアクセスなどを度々経験しながら徐々にアクセス数を増やしていく事になります。瞬間的なアクセスにも是非耐えたいところですが、平常時のアクセスにもしっかりと目を向けなければなりません。

そういった場合に注目するのが転送量と回線速度です。

転送量とは
サーバーからのデータ送受信の合計サイズを指します。基本的に1日どれくらいといった形で上限制限が設けられていることがほとんどです。

回線速度とは
データを転送するスピードのことを指します。単純にこの数値が遅ければ速度は遅いですし、上限値で示される場合がありますので、平常値(基本的な数値)なのか上限値(最大値)なのかを確認しましょう。

これら転送量と回線速度のレベルと費用は比例すると考えています。コストが高ければ比較的高い転送量と回線速度を得られるサーバーである場合が多いです(他のサービスの分高価になっている場合があるので要確認ですが)。

では、回線速度がどれくらいあれば良いのでしょうか。例えを使って説明してみましょう。

1ページ400KBの容量のページにアクセスしたとします。1Byte(バイト)は8bit(ビット)ですので、1KBを1秒で送ろうとする=8Kbps(Kilo bits per second)となります。ということは400(KB)×8(Kbps) = 3,200(Mbps)の転送量が発生します。簡単に1人が1ページ見ようと思ったら3.2Mbpsの転送量が必要ということになります。

そこで、回線速度が10Mbps共有(最大値)とかだとします。何人のユーザーがアクセス可能でしょうか。答えは、3人は可能。4人だと回線オーバーになる。となります。結果的にこの状況がサーバーエラーを引き起こす原因となります。

このような状況を引き起こさないためにも、転送量と回線速度はしっかりと確認しておかなければなりませんね。

1-4.自動バックアップの対応可能かどうか

WebサイトやWebサービスをサーバー上で管理・運営していきますが、日々改良や改善を行いながら運営されることと思います。なかなか作って終わり!なサイトやサービスという形でうまくいくのを見たことはありません。

そういった改善・改良を日々行っていくのは当然人間の手によって行われます。ですので、どうしても失敗は付き物です。「まだアップしちゃいけないのにアップしちゃって表示がおかしくなった」なんてことも聞かない話ではありません。

どうなってしまったらどうするか。自力で直すのか。それともバックアップを利用するのか。こういう時のためにバックアップ機能が搭載されているかどうかが明暗を分けることになります。

1-5.サーバースペックの確認は必須

ここまでお話ししてきた中でも専門用語のような言葉もちらほら見受けられます。難しい言葉や知らない言葉があまりにも出てくると理解しようにも理解できなくなってしまうので諦めてしまいがちです。

ここではサーバースペックを確認する上で必要な項目をピックアップして、それらの用語の意味と説明を掲載します。こちらの内容を参考にしていただければサーバー選びの際に不明な用語がだいぶん解消されるでしょう。

1-5-1.コスト

サーバー選びでのコストというのは、主に初期費用と月額費用を考えれば良いでしょう。

初期費用とは初期設定などにかかる費用のことを言います。よく期間限定で初期設定費用ゼロ!とかやってたりします。そういったタイミングを待って契約するのも一つも方法だと思います。たかが数千円ですがバカにできません。

月額費用はそのサーバーと契約するにあたり毎月支払わなければならない費用となります。基本的に契約期間の長さ(1年とか3年とか)によって月額費を安くしてくれる傾向にあるようです。

サーバー会社の中には、「長期期間の費用を前払いで一括で支払ってくれれば安くします!」という形でお得感を出しているケースが多くあります。ちなみに月額費に例えば¥3,000〜と「〜」が付いている場合は、最長契約期間における最小になった月額費ということですので、どんな契約期間でもその月額費になるわけではないということを理解しておく必要があります。

1-5-2.CPU

CPUという言葉はパソコンなどを購入する際によく耳にする言葉ではないでしょうか。俗に言うパソコンの脳みその部分です。CPUの性能と周波数によって処理のスピードが変わってきます。

CPUに関しては契約するサーバーそれぞれで違うのではなく、サーバー会社ごとに違う印象です。ですので、どのプランを契約しようともレンタルサーバー会社で取り扱っているサーバーは一括して同じCPUであることが多いです。ですがそれほど気にしなくていいでしょう。

1-5-3.メモリ

CPUに引き続きパソコンを購入する際によく聞く言葉ですね。メモリです。

メモリとは、サーバーで処理する内容を一時的に保存しておく容量のことで、単純に考えてこの数値が高ければ高いほど処理できる内容量が増えるので結果的に処理が速くなると考えて良いでしょう。

サーバーもパソコンの一種ですのでそれぞれの役割も基本的には同じです。

1-5-4.転送量

先ほどもお話ししました転送量です。もう一度掲載しておきましょう。

転送量とは
サーバーからのデータ送受信の合計サイズを指します。基本的に1日どれくらいといった形で上限制限が設けられていることがほとんどです。

上で取り上げた際に、簡単な状況を想定してどのような状況でどうなるのかを算出してみました。価格と性能のバランスを考えて最適なものを選ぶようにしましょう。

1-5-5.回線速度

こちらも先ほどもお話ししました回線速度です。

回線速度とは
データを転送するスピードのことを指します。単純にこの数値が遅ければ速度は遅いですし、上限値で示される場合がありますので、平常値(基本的な数値)なのか上限値(最大値)なのかを確認しましょう。

注意しなければならない点は平常値なのか上限値なのかという点です。小さく注意書きのような形で書かれている場合もなくはないのでしっかりと確認しておいた方が良いでしょう。

2.レンタルサーバー各社の比較

では、レンタルサーバー各社がHP上で公開している情報を比較していきましょう。

2-1.レンタルサーバー各社の基本情報(コスト・転送量)を比較

まずはレンタルサーバー会社それぞれの基本的な情報を表にまとめてみました。項目としては初期費用、月額費、転送量としました。

サーバー会社(プラン名) 初期費用 月額費 転送量
X2(スタンダード) ¥6,480 ¥1,944〜 70GB/日
ヘテムル ¥4,266 ¥1000〜 60GB/日
CPI(シェアードプラン) ¥0(12ヶ月契約時) ¥3,800 無制限
WADAX(タイプS) ¥3,240 ¥1,944〜 無制限
XServer(X10) ¥3,240 ¥1,080〜 70GB/日
SixCore(S1) ¥3,240 ¥1,944〜 50GB/日
ロリポップ ¥1,620 ¥540 10GB/日

初期費用としては¥0なのはCPIだけではありますが、月額費から考えると高めの設定になっているので差し引きどうなるかといったところ。初期費用と月額費のバランスから考えるとX2は若干高価な印象です。安定して安いのはGMO系列のロリポップ。同じくGMO系のヘテムルですが、よく初期費用0円キャンペーンなどを繰り広げたりしますので、その際に契約することを考えたらGMO系は安価と考えることができます。

2-2.レンタルサーバー各社のバックアップ機能とそれぞれの特徴を比較

では、基本的な情報はざっくりと比較できたところでバックアップ機能とその他の特徴をまとめてみます。

サーバー会社(プラン名) バックアップ機能 特徴
X2(スタンダード) 基本 ・大容量100GB
・マルチドメイン無制限
・MySQL無制限
・お試し利用14日間
ヘテムル オプション
(¥700/月・7日分)
・WordPressがすぐに使える
・ディスク容量256GB
・マルチドメイン無制限
・データベース100個
CPI(シェアードプラン) SmartRelease機能で提供 ・大容量、高速回線
・自動バックアップ
・専任のスタッフによるサポート
WADAX(タイプS) オプション
(¥216/月)
・「NO!とは言わないサポート」
・安心セキュリティ
XServer(X10) 基本 ・高速サーバー
・充実の多機能
・高い安定性
SixCore(S1) 基本 ・99.99%以上の安定した稼働率
・安心の電話サポート
・万全のセキュリティサービス
ロリポップ オプション
(¥300/月)
・WordPressがたったの60秒で
・あのときに戻れる7世代バックアップ
・サーバー稼働率99.99%の安定性

バックアップ機能を調べた結果、各社結果が別れました。X2、CPI、XServer、SixCoreは別途費用をかけなくてもバックアップ機能を利用することができます。その他のレンタルサーバー会社さんはそれぞれ費用を追加してバックアップ機能を利用するということになります。

選ぶ側にとっては無料か有料かは大きな分かれ道になってきますが、バックアップの内容についても精査しておくべきでしょう。その内容としては、バックアップの期間・頻度・復元方法が大事な要素となるでしょう。

期間については、どれだけの期間をさかのぼってバックアップを保存してくれるのかという点です。長ければ安心ですが、最短でもどれくらいの期間のバックアップがあれば安心なのかを考えておいてから比較すると良いです。

頻度については、バックアップをどれくらいの頻度でとってくれるのかという点です。毎日なのか2日に1回なのか毎週なのかは大切な要素担ってきます。

復元方法とは、バックアップを利用して復元する場合、自分で作業可能なのか、委託することはできるのかという点です。復元するために別途費用が必要になったりしないか、作業は自分で行えるのか(作業内容を確認して難易度を検討してみましょう)を確認しておくべきでしょう。

バックアップ機能は何かあったときにとても役に立つ機能です。しかし、何かがないと使うことのない機能なので、場合によってはないがしろにされやすいですが、備えあれば憂いなしと言われることもありますので、レンタルサーバーを検討する際には慎重に考えておきたいものです。

まとめ

ここまでサーバーを選ぶ際の着目するべき点や用語、そしてレンタルサーバー各社の簡単な比較をお話ししてきました。

ただ漠然と「どこのレンタルサーバーにしようか…」と悩み始めてもなかなか決められないと思います。ですので、運営するWebサイト、Webサービスをどのように成長させていき、その上でどのような環境が必要となるだろうかという計画の先を見据えて検討することが必要となります。

しかし、そう簡単に先を見据えることもできませんし、どうなるかわからないといった場合の方がほとんどです。そういった場合には「備えあれば憂いなし」と考えてサイトやサービスに投資するのかどうか、という点をしっかりと検討しましょう。

そして、後悔のないレンタルサーバー選びを行いより良いWebサイトやWebサービスを作っていきましょう!この記事がその際の参考になれば幸いです。