在宅フリーライターあるある!5つの問題を解決して快適な仕事を!

 

自宅で仕事をするいわゆる「フリーランス」が増加しています。通勤時間がない分、仕事に集中できそうなイメージがありますが、案外と問題も抱えがちです。このようなフリーランスクリエイターにありがちなお悩みポイントをピックアップし、それらの解消の手がかりをお伝えします。

また、これらの問題点を知っておけば、外注する方も「スムーズな仕事の進め方」のヒントとしていただけることでしょう。

1.「自宅の仕事」で起こりがちなこと

自宅で仕事をするということは、通勤という苦労がない、ということでもあります。会社に着くまでの満員電車や車の運転がない分、気力・耐力の消耗はゼロです。しかしながら、それと引き換えに失っているものも少なくありません。

1-1.仕事の「はじめ」「終わり」があいまい

自宅での仕事は、始まりと終わりが不明瞭です。この問題を解消するため、

・着替える
・男性なら髭剃りをする/女性なら髪をまとめるないしはメイクをする
・家族がいれば「今から仕事に入る」と宣言する
・提出する必要はなくとも、打刻アプリを使用する

のような、気持ちの転換となる“儀式”を取り入れるとよいでしょう。

フリーランスとは、“成果品に対しお代を頂く“という仕事です。時給制を採用されることはほとんどありません。納品日までに決められた仕事を淡々とこなせばよいので、子育て中ないしは介護をしている方、先に挙げたように通勤時間を無駄と思っている方にとっては有利といえます。

しかしながら、特に家庭の事情でフリーランスとなった場合、どこからどこまでが仕事時間だったのかが不明瞭となり、自分の仕事の効率がどういったものかがわかりづらくなることもあります。

1-2.仕事に関わる他の人との関わりが希薄で「孤独」

自宅での仕事は、他の人との関わりがほとんどなく自分のペースで仕事ができるというメリットと裏腹に、孤独感にさいなまれるケースもあります。

たとえば、以下のようなことに直面してしまいます。

・納品したものに対してクライアントからレスポンスが遅い(手直しが必要なら早めに教えて欲しい/次の仕事にかかるべきか悩む)

・フリーランスのチームで仕事を進めているとき、他の人との関係が可視化しづらい(仕事のペースで後れを取っていないか/他の人と同じイメージを抱いて仕事ができているかがわかりづらい)

・自由に発言できる空気を作りづらい(いわゆる“呑みニュケーション”がない/対面することがないのでクライアントやチームメンバーとのやりとりがどのように受け止められているかがわかりづらい)

これらを解消するためには、クライアントに「忌憚のない意見交換を希望します」と宣言し、自由闊達に、そしてこまめに連絡をすることを心がけましょう。ときにクライアントに「早くしてください」など言いづらいことも言わなければならないことが生じますが、これもまた「仕事をスムーズに進めたいから」と伝えれば、クライアント側も理解を示してくれることでしょう。

2.「健康面」で起こりがちなこと

自宅で何がしかのものを生み出す仕事は、そのほとんどが「座りっぱなし」で行われます。会社勤めであれば、1時間に1度は立ち上がる・少しでも歩くように指導されるはずです。また、企業は年に1度社員に健康診断を受けるよう促さなければなりませんが、個人事業主はこの恩恵を受けることができません。フリーランスは自分で自分の健康を守らなければならないのです。

2-1.一番怖い「エコノミークラス症候群」

長時間同じ体勢でいることで、腰から下の血流の滞りから血液が凝固し、それがふとした瞬間に肺や脳に流されることで最悪の場合死に至る“エコノミークラス症候群”。フリーランスの健康面を一番脅かすのがこれです。

これは、年齢を問わず起こりうることです。

・タイマーをセットして座っている時間をカウントする(アラームの設定)
・積極的に水分を摂取する(血液凝固の要因を低減する)
・“血液サラサラ成分”を含む食品やサプリメントを摂る

もともと血栓ができやすい体質である場合は、定期的な通院・薬の処方を欠かさずに受け、最悪の状況を避けるよう対処します。

2-2.年に1度の「健康診断」を必ず受ける

会社勤めであれば、年に1度の健康診断を受けるよう勧められ、会社によっては日時を決めてくれることもあります。しかしながら、フリーランスは自営業です。自分のスケジュールは全て自分で管理しなければなりません。

いくら忙しくとも、自身で健康診断を受けるよう手続きをしなければなりません。フリーランスにとって一番怖いのは、仕事ができなくなることです。この問題を未然に防ぐためにも、「健康診断も仕事のうち」と考え、必ず受診しましょう。

3.「仕事のばらつき」で起こりがちなこと

IT系フリーランスがよく体験することのなかに、クライアント企業の「組織変更」「業務内容変更」があります。これに伴い、仕事の量が減ったり、ときに無くなったりすることも少なくありません。また、逆に複数のクライアントから集中して仕事の依頼が入ることもあるはずです。

3-1.仕事が途切れるのが怖い

仕事が多い分には調整ができますが、少なくなってしまえば生活が成り立たないことも想定されます。これらの問題に備えるため、事前に以下のような対応策をとっておくとよいでしょう。

・複数の会社との良好な関係を保っておく(何かお手伝いできることはありませんか、とこちらから連絡が取れる状況を作っておく)

・自分自身で営業できるだけのポートフォリオを作成しておく(クライアントに公開了承を取り付ける)

・図らずも発生した空白の時間は、クラウドソーシングなどで単発の仕事を得る

3-2.納期が重なってしまい混乱

“セーフティーネット”として複数のクライアントとの接点を保ち続けることによる問題もなくはありません。納期が重なってしまい、夜も寝ずに仕事をしなければならないといった状況が発生してしまうかもしれません。

脳・身体の健康は、仕事の質に直結します。納期の重なりを極力避けるため、次のような対策をとっておくのは有益です。

・ライティングなど週単位で仕事がこなせるようなものの場合、月を「上旬/中旬/下旬」に分けて異なるクライアントから仕事を請ける(そのことをクライアントにも伝えておく)

・納期を打診されたときは、少し長めに伝えておく

4.「健康の問題=お金の問題」で起こりがちなこと

一度体を壊してしまうと、仕事の継続・仕事をこなせる分量が少なくなるといった問題が生じます。これを回避するため、医療保険を見直し、必要な保障をプラスすることも有益です。

企業で加入している健康保険ではケガ・病気で仕事を休まざるを得なくなったときのための傷病手当がありますが、フリーランスが加入している国民健康保険にはこの傷病手当がないのが現状です。いざというときでも、自分の暮らしは自分で支えるのが、フリーランスの宿命です。

4-1.就労不能保険を追加

最近、テレビCMでもよく見るのが、「就労不能保険」です。働けなくなったとき、お給料の補填のような役割を果たすものです。

しかしながら、商品によっては、保険金を受け取るための条件のハードルが高いものもありますので、「自分が働けなくなる可能性とそのパターン」を充分すり合わせし、商品選びをしなければなりません。

4-2.商工会議所「共済制度」に加入する

商工会議所というと、中小企業が加入する組織と思われがちですが、個人事業主も受け入れてくれます。月々の会費は必要ですが、商工会議所の仲間入りができれば、休業補償(団体割引適用)に加入することができます。

しかし、これも「座っての仕事ができないとき」など、保険金を受け取るための条件面で少々ハードルが高いのも事実です。パソコンでできる仕事の場合、多少体に不調を感じてもつい仕事をしてしまうのがフリーランスの特徴でもあるからです。

4-3.ガン保険やその他の保険を追加

基本的な医療保険には既に加入されていることでしょう。これに加え、使い勝手のよいガン保険に加入されるのはいかがでしょう。

日本人のふたりにひとりはガンを経験するという時代です。治療をしながら仕事をする環境を整えるのもフリーランスの“努め”といえます。特に「ガン家系」である方はしっかりと考えなければなりません。

ガン保険商品の中には、「月に1度でもガンにまつわる治療を受ければ○○万円支払う(プランにより支払われる金額は異なる)」といったものがあります。治療費は今までかけてきた医療保険(県民共済含む)でまかない、生活に必要な収入をこのようなガン保険から補填する、という“逆転の発想”で設計するのもよいでしょう。

「終身ガン治療保険プレミアム│チューリッヒ生命」

図1
https://www.zurichlife.co.jp/product/category_gan/shushingan

※この情報は2018年3月時点のものです。加入・検討に際しては最新の情報をチェックしてください。

5.「いつまで働けばいいのか」の問題

フリーランスとなり、仕事のしやすさを得た一方、厚生年金ではなく国民年金のみとなり、将来受け取れる年金額がぐっと下がってしまうという心配に直面してはいないでしょうか?

今現在、超高齢化が問題となっていて、「働けるうちは働く」という心構えが必要となっているのはご存じのとおりです。

会社員の場合、退職金+預貯金+自ら働くことで老後の生活を支えることとなりますが、フリーランスには退職金がありません。

5-1.「小規模企業共済」に加入

退職金代わりの積み立て制度を中小企業に提供しているのが「小規模企業共済制度」です。この小規模企業共済制度は、開業届けを出している個人事業主も対象となっています。

取り扱っているのは、商工会議所や青色申告会、都市銀行や地方銀行です。掛金は月1,000円から設定できますので、無理なく支払うことができます。また、確定申告時に控除対象となりますので、その点から見ても有利です。

「小規模企業共済│東京商工会議所」

図2
https://www.tokyo-cci.or.jp/welfare/shohkibo/

5-2.「国民年金保険料」をきちんと払う

国民年金保険料は16,340円と、とても高い金額ではあります(金額は平成30年度)。しかし、それもまた老後の生活を支える“収入源”となりますので、払えるのであれば全額支払っておくべきといえるでしょう。

この国民年金保険料も控除対象となりますので、確定申告時にも有利に働きます。

もし、過去に経済的理由で免除/一部免除となっていても、さかのぼって支払うことができます。大きな仕事が取れるようになり生活に余裕が出てきた、遺産相続などで思わぬお金が入ってきたときは、さかのぼって納付することをおすすめします。

「免除された国民年金保険料を追加で支払いたいとき│国民年金機構」

図3
http://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/menjo/20150331.html

まとめ

フリーランスは近年増加傾向を示していますが、通常の会社員/パートとは異なる働き方です。自分自身で健康管理から営業活動、いざと言うときの備えまで行わなければなりません。

今回は、「フリーランスが経験すること」の代表的なものとそれへの対策のヒントをお伝えしました。いずれも、日々のちょっとした工夫で心配事の低減ができますので、是非取り組んでください。

また、デザイナーやライターに外注する方も、これらのことを少しでも知っておくことで、より良い関係を築くことができるはずです。