文賢をレビュー!「校正・校閲・推敲」ツールとしての正確さはいかに

文賢

日々文章作成やそのチェックに携わる方、ないしは“駆け出しライター”にとって、「本当にこのつづり方は“正しい日本語”なのだろうか」と悩む瞬間はあるはずです。

文章作成に当たって、自分自身が表現したいもの、ないしはクライアントが求めるイメージによって、書き方は変化して当然です。しかしながら、それを意識するあまり、正しい日本語から逸脱しては元も子もありません。

小学校・中学校と、皆が等しく学んだ国語ですが、いつの間にかその記憶があいまいになることもありますし、時代によって用法が変化したりと、「日本語で悩む」ことは決して珍しいことでありません。

さて、そのようなとき、あなたはどうしますか。今回はこの日本語の問題を解消してくれる文賢というツールについてご説明します。読後にはライティングにまつわる悩みも軽くなっていることでしょう。

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文賢

1.話題の「文賢」って、どんなもの?

今、WEB用の文章を書いている人たちの間で話題になっているのが、「文賢」という推敲・校閲支援ツールです。まず、この文賢にはどのような機能が備わっているのかについてご説明します。

1-1.「文賢」の機能

文賢は、「校閲支援」「文章表現」「推敲支援」「アドバイス」の4側面から、文章のチェックをしてくれます。校閲支援と推敲支援に関しては、チェック項目の一覧があり、どれを確認すべきか自分でON/OFFができます。

※チェック項目一覧については、下記「校閲支援」「推敲支援」の項でご説明します。

さて、文章作成から最終チェックに至るまで、本来どのような段階を経るのがベストなのでしょうか。書籍などの紙媒体でなく、WEB用の文章であれば、最低限でも

  • 校閲=原稿の不備、情報の誤りがないかを確認(特に固有名詞やデータ)
  • 校正=誤字脱字のチェック
  • 推敲=自然にその文章が読み下せるかどうかを確認、必要に応じてその文章を練り直す

が必要です。

それらをサポートしてくれるのが、「文賢」なのです。

ログインすると、まずこの4つのタブが目に入ります。いかがでしょう。これこそ、私たちのようなWEBライターが求めるものではないでしょうか。

では、全体的に見てみましょう。

直接このテキストエリアで文章を書いてもいいでしょうし、既にテキストエディタやWordで作成してある文章をテキストエリアにコピー&ペーストしてもかまいません。

文字数などを気にしながら書かなければならない文章の場合、テキストエディタないしはWordを使用しているはずですので、コピー&ペーストを選ぶ方が大多数かもしれません。

コピー&ペーストすると、瞬時にチェック後の画面があらわれ、そのスピード感に驚かされます。

ちなみに、チェック用に用意した文章は次の通りです。あえて誤った表現や誤字を混ぜています。

私は、子供の頃から「人の役に立つ人間」になりたいと思っていた。

だが、そもそも、人の役に立つということは、どういうことなのだろうかと、ずっと悩んで、そのまま大人になった。年齢だけ。

人の役に立つためには、精一杯の努力をする、自分に厳しく人に優しくする、あるときには人を影から支えるという心持ちでいなければならないのだろう。

でも、そんな人になれるのはほんの一部。自分がそのような人間になれるのか、未だにわからない。

まず最初に、「人から見た自分」というものが、自分自身で理解できていないということも問題だろう。周囲から見た自分をのイメージ知ることは、とても重要なのだろうと思う。

そもそも、人と人を繋ぐのは「ことば」だ。言葉あってこそ、人は人の役に立つことができる。いや、行動もその一つではあるが。

何かしらのトラブルを引き起こしてしまったとき、人はよくこういう。「役不足でした」と。言葉こそ美しく謙遜しているように見れるが、これは果たしてよいイメージなのだろうか。。

美しい言葉は、それだけで魅力的かも知れないが、言葉とはコミニュケーションの手段であって、心をそのまま伝えることはとても難しいうえ、うわべだけを飾るひとつの手段としても用いられている可能性は低くはないはずで、私たちはそれをそう簡単には見分けれないことも少なくはない。

※あえて誤りを含む文章にするために作成したものです。内容(出来)には着目しないでください。

1-1-1.校閲支援

「校閲支援」で指摘されたのは、次の部分です。

画面を分割して見てみましょう。

このように、赤のアンダーラインと、それに対する指摘を見分けるための数字が現れます。

どのような指摘が入っているのでしょうか。

日頃よく見かける言葉の誤用や、いわゆる「ら抜きことば」、あえてふたつ入れた「。」を指摘してくれました。

しかしながら、最後の行の「見分けれない」については反応がありませんでした。

校閲支援でのチェック項目は、

  • 誤った言葉
  • 誤った敬語
  • 気をつけるべき商標と固有名詞
  • 差別語・不快語
  • 誤用しやすい言葉
  • ら抜き言葉
  • 重複表現

です。

1-1-2.文章表現

新聞用の記事など、単に事実を淡々と読者に伝えるための文章でもない限り、様々な表現を用い、読み手の気をそらさない工夫が必要です。

しかしながら、書き手の持つ表現法(≒語彙/ボキャブラリー)は固定されがちで、ときに単調な文章となってしまうことがあります。これを回避するため、「文章表現」チェックタブがあります。

今回の文章で、どのような表現法が提示されたのかを見てみましょう。

キーワードで類語を探すこともできますし、カテゴリ(好き・興味/スゴイ・素晴らしい/優しい・温かい/ライバル・競う/生々しい・リアル)などから見つけることもできます。

少し“面白い機能”として、「シャッフル」をクリックすると次のような表現を見つけることができました。

さらにシャッフルすると、思ってもみない表現の一覧、まさに「プロとアマの違いを見せ付けられた格好」です。

時間があるときには暇にあかせてでも、いえ、時間を作ってでもこのシャッフル機能で新たな表現を見つけたいところでしょう。

もしもマッチする表現法をみつけたのなら、文章内、挿入したい場所をクリックしてキャレットを移動させた後、その言葉をクリックすると自動的に追加してくれます。

しかしながら、文賢ならではの表現も多くあります。これを安易に多用すると、既に存在するWEBサイトとの“かぶり”も生じる可能性が高くなりますので、注意が必要でしょう。

1-1-3.推敲支援

推敲とは、文章をより高い水準へ持ち上げるために練り直す作業のことを指します。

  • 一文が長くなってしまったがために、読点(、)が多すぎないか
  • 適切な接続詞が使用されているか
  • 一文が冗長で、スムーズに読めなくなってはいないか
  • たとえを用いているとき、それが適切であるかどうか

単にルールの面で「正しい日本語」を目指すのが校正であれば、この推敲は「より相手に伝わる文章にするため」の作業です。

では、文賢の推敲支援タブをクリックし、上記の記事をチェックしてみます。

黄色部分は接続詞に関しての指摘部分です。文章前後の流れに合っているかどうか、確認するよう促してくれます。

青色部分は、読点や漢字など表記の誤り、助詞のダブりなどの指摘部分です。

例文も示してくれていて、確かに【before】よりも【after】のほうがスムーズに理解できる文となっています。

もしもあなたに「説明するため力が入りすぎ、ついつい一文が長くなる」という傾向があるなら、このように示される例文のパターンを記憶にとどめておくと、効率よく文章作成ができるようになるでしょう。

この推敲支援でのチェック項目は、

  • ユーザー辞書(事前に登録。自分が誤りがちな単語など30まで登録可能)
  • 接続詞のハイライト
  • 同じ助詞の連続使用
  • 同じ文末表現の連続使用
  • 二重否定表現
  • 一文に読点が4つ以上ある
  • 50文字以上の文に読点がない
  • 漢字で書くほうがよい言葉
  • ひらがなで書くほうがよい言葉
  • カタカナで書くほうがよい言葉
  • 句点や記号のあとに改行がない
  • 句点や記号以外で改行している
  • 記号が全角に統一されていない
  • 英数字が半角に統一されていない

です。

1-1-4.アドバイス

原稿チェックの最終段階が、この「アドバイス」です。

WEB用の記事には、

  • 図らずもだれかを傷つけてしまうかもしれない
  • 身も知らぬ誰かに“炎上させられてしまう”かもしれない
  • 読み手がどんなデバイスを使って読んでいるかがわからない

といった特徴があります。

これらWEBならではの問題(トラブルが起こる可能性)を含め、いくつもの面から「もう一度見直して」と促してくれます。

また、WEBライター向けの書籍などで推奨されている漢字の使用率も確認できます。いわゆる「ひらく表現」ができる箇所をピックアップしてくれますので、そこを訂正することでより読みやすい文章にすることができます。

最後の最後に、「この文章で大丈夫ですか?」とクールダウンを促してくれます。冷静に最終チェックができるという点でも、ありがたいアドバイスではないでしょうか。

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2.そもそも、「文賢」とは?

WEB用の文章に特化したチェック・指摘をしてくれる文賢ですが、それもそのはず、“WEBライティング界隈”では知らない人のいない株式会社ウェブライダーが開発したものです。

WEBライターのバイブルともいえる「沈黙のWebライティング」「沈黙のWebマーケティング」著者の松尾茂起氏が代表の会社ですので、信頼度も高いというものです。

当然WEB用記事に特化したツールですので、WEBの特性を踏まえた上でのアドバイスを提示してくれる点が、他のツールとは一線を画したものといえるでしょう。

KDDIやJTBなど大手企業も導入していることも、安心材料のひとつとなるのではないでしょうか。

2-1.より便利な文賢の使い方

文賢を日常的に使いたい、という方は、是非Chrome拡張機能に「【文賢】文章の校閲・推敲支援ツール」を導入してみてください。

  • WEB上の文章を選択、右クリックで「文賢に送る」を選択
  • Googleドキュメントの文章を選択、Chrome右上の青いアイコン(文賢に送る)をクリック

というふたつの方法で、ダイレクトに文賢へ文章を送り込むことができます。

日頃からGoogleドキュメントを使っている方にとっては、公開前の記事チェックがとてもはかどることでしょう。

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3.文賢の使用感は?

筆者は、ライターであると同時に、他のライターの記事チェックも行っています。他の人の書く文章に触れるとき、こんな表現方法があったか! といい意味で驚くこともあります。

しかしながら、自分自身が日頃使わない言い回しや慣用句などに出会うと、戸惑うこともあります。このようなとき、文賢は力強い味方となってくれています。

3-1.少し残念なところも…

上でも少し触れましたが、「見分けれない」というら抜き言葉に反応しない、読点の数こそ指摘してくれるものの回りくどい文章への指摘がないといったところもあります。

2018年4月現在、文賢は2β版で、これからどんどんアップデートされていくはずです。また、文賢へのログイン前、TOPページでは、ディープ・ラーニング(学習機能)実装により誤字脱字指摘機能を搭載したことが公表されています。

今後、文賢の進化に期待したいところです。

しかしながら、「人の心に届く文章は人が作るもの」です。世に出す前の文章は、この文賢をヘルプ役としながら、自分自身の目と心で愛情を持って育てたいものです。

まとめ

文賢は、WEB用に作成された文章を、WEBの特性に合わせてチェックしてくれる便利なツールです。特におすすめしたいのは、「駆け出しのWEBライター」や「ライターの原稿をチェックする編集者」です。

有料のツールですので、導入に関してハードルが高いと感じられるかもしれません。しかしながら初期費用10,800円(税込)+1ユーザー月額費用1,980円(税込)と、思いのほか安く設定されています。

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あなたが1時間ライティングや原稿チェックをするのに、どれだけの対価が支払われているでしょうか。2,000円なら、その1時間分の費用で原稿確認のサポートを受けられますので、決して高いものではありません。

むしろ、新しい表現方法に出会えることもあり、語彙を広げるきっかけさえも与えてくれます。

今回は文賢のご紹介とその特徴をご紹介しましたが、特にご記憶いただきたいのは次の4点です。

  1. 文賢は、作成された文章をWEBの特性に合わせてチェックしてくれるツール
  2. ひとつの文章を、「校閲支援」「文章表現」「推敲支援」「アドバイス」の4側面から確認できる
  3. 間違いやすい単語を登録しておける辞書機能、Chrome拡張機能なども便利
  4. 大手企業が導入しているという安心感も


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