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SEO対策の費用[一覧表付き]対策ごとの作業内容・料金内訳も解説

SEO対策の費用

SEO対策の費用ってどれくらいかかるものなの?
SEO対策を依頼するときにどんなことに気をつければいいのかわからない

このようなことで悩んでいる企業は少なくありません。

見込み客の集客から育成、ファン化まで守備範囲の広いコンテンツマーケティングにおいて、検査結果上位の表示を目指すSEO対策に成功するか失敗するかは重要なポイントです。集客に失敗すれば、その先の手の打ちようがないためです。

しかし、SEO対策を実行するには一定の知識とノウハウが必要とされます。適した人材がいない、リソースが不足している場合には、費用をかけて外部に依頼するのが有効です。

本稿では、SEO対策の内容ごとにかかる費用を、SEO対策を行うメリット、外部に依頼する際の注意点とあわせて解説します

5分ほど時間をとって目を通していただくことで、SEO対策の内容や費用相場を把握し、対策の進め方を検討できるようになるでしょう。

SEO対策の費用一覧表

SEO対策は大きく以下の3つに分かれます。

  • SEOコンテンツ制作
  • SEO内部対策
  • SEO外部対策

それぞれの内容や費用を表にまとめたものを確認してみましょう。

対策種別 作業内容 料金
SEOコンテンツ制作 新規コンテンツ制作 3〜10万円/本
既存コンテンツリライト 2〜10万円/本
取材コンテンツ制作 5〜30万円/本
SEO内部対策 内部改善レポートの作成 10万円〜/回  ※サイト規模による
SEOサイト設計 30万円〜/回  ※サイト規模による
SEO外部対策 被リンクを集めるための企画立案 月額3万円〜
SEOコンサルティング 上記一通りの作業について支援 月額3万円〜

次章から、各作業内容について詳しく解説していきます。

SEOコンテンツ制作の「作業内容」と「料金」を解説

SEOコンテンツ制作

コンテンツマーケティングにおいては、ユーザーにとって有益なコンテンツを制作して提供することがもっとも重要とされています。SEOにおいてもコンテンツの比重は大きく、ユーザーのニーズを満たすものでなければ上位表示は望めないのが現実です。

ただし質の高いコンテンツを公開すれば、必ず上位表示するといった単純なものでもありません。検索上位に表示されるか否かは、先の表で紹介した「内部対策状況」「外部対策状況」とのかけ算で決まるからです。また、「誰が書いているのか」も重要視しており、それをユーザーにわかる形で示すことも必要です。

それではまず、SEOコンテンツ制作の作業内容と料金を解説していきます。

新規コンテンツ制作

対策したいキーワードを軸にした新規コンテンツの制作は、1本あたり3〜10万円が相場です。

新規コンテンツを制作するには、ただやみくもに記事を書くだけではなく、検索ユーザーのニーズ調査や競合調査を行わなければ検索上位は望めません

社内にユーザーニーズや競合調査、構成作成のノウハウがあれば、クラウドソーシングなどでライターを見つけてディレクションし、1本1〜3万円程度で制作することもできます。しかし、文字単価1円台で制作されるような記事は十分に時間をかけられず、既存記事の焼き直しになる可能性もありあまりおすすめできません。

既存コンテンツリライト

既存コンテンツの順位が悪くリライトを行う場合は、1本あたり2〜10万円が相場です。

リライトとは、すでに公開されている記事を、ユーザーのニーズを考慮してより良い内容のものへとブラッシュアップする作業を指します。リライト対象コンテンツを選ぶところから依頼する場合には、別途調査費用がかかるのが一般的です。

Googleがとらえるユーザーニーズは、社会情勢やさまざまな影響を受けて変化します。競合サイトもどんどんコンテンツを公開してくるので、制作時にユーザーニーズに対応できて順位が良かったとしても、落ちることも珍しくありません

SEOで検索順位を常にチェックし、順位が下がった理由、上がらない理由を考えて、必要に応じてリライトを繰り返すことが大切です。

取材コンテンツ制作

取材コンテンツの制作には、1本あたり5〜30万円かかります。

取材コンテンツとは、人物インタビューや体験型のコンテンツのことです。取材コンテンツは取材にかかる時間や場所、アサインする人物などによって費用が大きく変動します。

Googleは独自性の高いコンテンツを高く評価する傾向があるため、取材コンテンツは有効です。競合性の高いキーワードや、上位表示した場合に恩恵が大きいキーワードで上位表示されたいときには、取材コンテンツを制作すると良い結果が期待できます

SEO内部対策の「作業内容」と「料金」を解説

SEO内部対策

SEO内部対策とは、ユーザーが快適にコンテンツを閲覧できるよう、Googleのロボットに正しくコンテンツの内容を伝えることを指します。いくら良いコンテンツを作っても、サイトの内部対策ができていなければGoogleから正しく評価してもらえません。良いコンテンツを作ることはもちろん大切ですが、内部対策とセットで考えていくことが重要です。

ここからは「SEO内部対策」の作業内容と料金を解説します。

内部改善レポートの作成

内部改善レポートの作成にかかる費用とは、ユーザー体験の向上やGoogleロボット対策を目的として指示書を作成したり、実作業を行ったりするためにかかる費用のことです。1回につき最低でも10万円程度は見込む必要があり、サイト規模や内容により大きく異なります。

SEOにおいて、内部対策は今後ますます重要性を増すと考えられています。それは、Googleが2021年5月から、Core Web Vitals(コア・ウェブ・バイタル)をランキングの要因に組み込むことを発表したことが大きな理由です。Core Web Vitalsとは、Googleがユーザー体験の質を重視する指標での中でも中心的な位置づけになるもので、以下の3つが含まれます。

  • LCP(Largest Contentful Paint):読み込み時間
  • FID(First Input Delay):インタラクティブ性(アクションを起こしてからの応答時間)
  • CLS(Cumulative Layout Shift):コンテンツの視覚的な安定性

今後は優良なコンテンツを用意したうえで、さらにそのページをできるだけ速く、正確に表示することが求められるようになります。SEO内部対策は高度な専門知識を要するため、自社で対応できる人材がいない場合には外部に依頼しましょう。

SEOサイト設計

キーワードを選定し、グルーピングしてカテゴライズする、ツリー型にマッピングするなどのSEOサイト設計を依頼するには、少なくとも30万円程度は見込んでおく必要があります。

「コンテンツマーケティング=自社サイトを立ち上げブログを書くこと」と理解している人は、実は少なくありません。しかし、サイト設計をすることなく、思いつきでキーワードを決めてコンテンツを公開しても、Googleから高い評価を得るのは困難です

Googleはサイトの専門性を評価するため、カテゴリーに分けたうえでコンテンツ同士を内部リンクで結びつけるなどの対策を、サイトの設計段階から考えなければなりません。コンテンツ同士の関連性が薄く、内部リンクも少なければ、一貫性のないサイトとして低く評価される可能性があるためです。

SEOを意識したサイト設計は重要です。更新は自社で行うとする場合でも、サイト設計はノウハウのある業者に依頼することを検討しましょう。

SEO外部対策の「作業内容」と「料金」を解説

SEO外部対策

SEO外部対策については、月額3万円から依頼できます。

SEO外部対策とは、外部から自社コンテンツへの被リンクを集めるための施策です。具体的には、「外部メディアへの寄稿」「調査レポートの作成」「関連性の高い外部サイトへの被リンク依頼」など、被リンクを集めるための施策を企画、ディレクション・分析などを依頼できます。

外部からの被リンクは、検索エンジンの評価を示す「ドメインパワー」を高めるためには効果的な施策です。「質の高いコンテンツ」「内部対策」はもちろん重要ですが、ドメインそのものの評価が低ければ上位表示させるのは難しくなります。

ただし、ドメインパワーを高めるための被リンクは、どんなものでもいい、数が多ければいいわけではありません。かつてのブラックハットSEOのような、悪質な被リンク施策はGoogleにペナルティーを科されることすらあります。良質な被リンクを得るためには、ノウハウのある外部の力を活用するのがおすすめです。

SEOコンサルティングの「作業内容」と「料金」を解説

コンサルティングの費用は、月額3万円程度からが相場です。

SEOコンサルティングを依頼すると、ここまで紹介してきた各SEO対策についての専門的な知見を得られることがメリットです。わからないときに聞ける存在がいることは、大きな安心感があるでしょう。

特に自社にSEOのノウハウがない場合には、外部に丸投げするよりも、コンサルティングを依頼して、自立に向けた伴走型支援をしてもらうのもおすすめです。最初は何がわからないのかすらわからない場合もありますが、そんなときに積極的に口出ししてくれるような業者だと安心です。

コンサルティングは、業務範囲や実作業も含めて依頼するのかによって費用が大きく異なります。自社でできること・できないことを切り分けることから始めましょう。

SEO対策のメリット

SEO対策を実施することには、以下の2つのメリットがあります。

  • コストを抑えて中長期にわたって集客し続ける
  • 広告集客に比較して、コンバージョン率が高い

SEO対策は、成果が出るのに時間がかかる施策ですが、いったん上位表示に成功すると、長期にわたって集客できるようになります。対策キーワードで検索しているユーザーは、その言葉に興味関心の強い顕在層であることから、期待するアクションを起こしてくれる可能性が高いことがメリットです。

もちろんリスティング広告でも、検索結果上部への表示が可能です。しかしリスティング広告は、クリックごとにコストが発生すること、広告出稿をやめると即座に表示がストップするデメリットがあります。特に近年は入札競争が激しく単価が高騰し、キーワードによっては1クリック数千円必要なケースも見られます。

さらに最近では、インターネットを使うユーザーのリテラシーが向上し、広告とわかるものに対して拒否反応を示す傾向が高まってきました。そのためあえてリスティング広告を避け、自然検索上位の記事をクリックする人も増えています。

SEO対策で上位表示されたサイトは、信頼性のおけるサイトと評価されやすいことから、コンバージョン率が高くなることもメリットです。SEO対策はリスティング広告のような即効性はありませんが、長期的に集客するためにはぜひ取り組んでおきたい施策です。

SEO対策会社に依頼する前に知っておきたい注意点3つ

SEO対策依頼の注意点3つ

SEO対策は一定の知識が必要になるため、自社にノウハウがなければ外部に依頼するのが賢明です。しかし、依頼する前に知っておいていただきたいことが3つあります。

ここからは、SEO対策会社に依頼する前に知っておくべき3つの注意点を紹介していきます。

まず「SEO対策費用<事業収益」となるように事業改善

SEO対策を外部に依頼している場合、依頼をやめてしまうと徐々に順位が落ちていくことがほとんどです。自社にノウハウがあれば順位を維持できますが、そもそもノウハウがないからSEO対策を外部に依頼しているわけで、依頼をやめれば順位が落ちることはやむを得ません。

しかし、事業収益がSEO対策費用を下回ってしまうようだと、SEO対策会社に継続して発注し続けるのは難しくなります。SEOによる集客を続けるのであれば、SEO対策費用をまかなえるだけの事業収益を上げ続けていけるよう、事業改善を進めましょう

実現したいことを明確に

SEO対策を外部に依頼するときには、実現したいことを明確にしておくことが重要です。SEOで検索結果上位に表示し集客した先の目標をしっかり定め、SEO対策会社と共有しておきましょう

SEOで集客する目的が、ブランディングや認知の拡大であればセッション数を増やすこと自体が目標になるかもしれません。しかしそこからお問い合わせにつなげるなど、なんらかの目標があるのであれば、SEO対策に投資したコストがそこにつながっているのかは、きちんと見極める必要があります。

SEOは時間がかかる中長期の施策のため、長い目で見る必要があることは間違いありませんが、半年〜1年たっても効果がないようであれば、勇気をもって業者を変える判断も必要になるでしょう。

無知なまま依頼してしまうと詐欺被害に遭うことも…

「SEOのことはよくわからないから、とりあえずプロに任せよう」と、安易に業者を決めてしまうのは危険です。SEO対策会社の営業に都合のいいことを言われて契約したものの、想定以上の金額を請求されたり、むしろ順位を落としてしまったりといった事例は決して少なくありません。

  • 確実に順位が上がります!
  • SEOには被リンクが有効なので毎月○本送ります!
  • 安い記事を量産しましょう!

といった営業トークは、悪質なSEO対策会社がよく使う手口です。望む結果は得られないと考えてほぼ間違いないでしょう。SEOのみでなく、包括的にサイトのアクセス改善を考えるのであれば、コンテンツマーケティング全体に精通した会社を検討するのもおすすめです。

まとめ

SEO対策の内容と、外部に依頼するときにかかる費用などを紹介してきました。

  • SEO対策はコンテンツ制作だけではなく内部対策と外部対策を同時に行うことが重要
  • SEO対策に成功すると、低コストで長期的な集客を実現できる
  • SEO対策の目的を明確にして対策会社と共有しておくことが大切

SEO対策は、良質なコンテンツを作ることばかりに目が行きがちですが、内部対策と外部対策とのかけ算で効果が出ることをまず認識する必要があります。SEO対策にはさまざまな内容があり、かかる費用も何をどれくらい依頼するのかによって異なります。

自社でできることは何なのか、対策の中でも何を優先するのかを考えて、依頼先や依頼内容を検討することが大切です。

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