コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングに必要な費用は?必要な業務を分解して外注するタスクを決めよう

コンテンツマーケティングに必要な費用は?必要な業務を分解して外注するタスクを決めよう

コンテンツマーケティングは、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供することで、サイトへの主体的な流入を期待する施策です。新規顧客を集めるだけではなく、既存顧客をリピーターにできるため、長期的に集客をねらえます。

しかしかかる費用の目安や、何を外注すればいいのかわからないまま、導入に踏み出せない企業も多いようです。コンテンツマーケティングとひと言でいっても、さまざまな業務があるため、まずは自社でできる部分と外注する部分を切り分けることが先決です。

そこでこの記事では、コンテンツマーケティングにはどのような業務があるのか外注するにはどれくらいの費用がかかるのかを、失敗を防ぐポイントとあわせて詳しく解説します。

まずはコンテンツマーケティングに必要な業務を分解

コンテンツマーケティングには多くの業務や工程があり、発生する費用もそれぞれ異なります。まずは業務を内容によって切り分けて、なにを外注するかを決めましょう。

ここではコンテンツマーケティングを行うために必要な業務を、以下の5つに切り分けたうえで、業務の内容と費用相場を紹介していきます

  • 戦略設計・運用
  • オウンドメディア構築
  • コンテンツ制作費
  • SNS運用(必須ではないが推奨)
  • Web広告運用(必須ではないが推奨)

順番に説明していきます。

戦略設計・運用

コンサル費用相場:5万〜20万円/月

コンテンツマーケティングを効果的に行うには、ゴールと目標設定が欠かせません。目標の達成率を評価する指標(KPI)を適切に設定し、戦略的に取り組む必要があります

良質なコンテンツを制作するにはペルソナ設定を行い、カスタマージャーニーのフェーズごとにどのような悩みがあるのかを考えることが重要です。それらの情報に基づき、キーワードやユーザーのニーズ、競合性を精査して、コンテンツを制作していきます。

制作したコンテンツを、定期的に効果検証して改善を行う運用業務も重要です。戦略設計と運用は、コンテンツマーケティングの心臓部にあたります。兼任の担当者ではなく、戦略・運用面に責任を負う専任担当者をつけることが、成功には欠かせません

オウンドメディア構築

委託費用相場;初期50万〜100万円

コンテンツマーケティングを展開するオウンドメディアを外注するなら、初期費用として50万〜100万円を見込む必要があります。自社でコンテンツを更新していくことを想定してCMSを導入するのか、デザインやサイト構造はどうするのかなども検討しなければなりません。

予算が限られている場合には、スモールスタートして徐々に改良を重ねていく方法もあります。その場合は販売されているWordPressのテーマを利用すれば、数万円程度でサイトの構築が可能です

オウンドメディアを構築するには、ほかにサーバー代やドメイン代も発生しますが、年間トータルで数万円程度のため、コストとしてはカウントしなくてもいいでしょう。

コンテンツ制作費

1本あたりの委託費用相場;2万〜10万円
※キーワード選定有無・記事構成有無・修正回数・画像有無による

コンテンツの制作は、コンテンツマーケティングのキモとなる部分です。ユーザーのニーズを満たすクオリティの高いコンテンツを、継続的に開発・公開していくことが求められます

コンテンツの制作は、リソースがあるなら自社でまかなえる部分です。しかしコンテンツは、自社のサービスや商品に関するものならどんなものでもいいわけではありません。ペルソナを設定したうえで検索意図を読み取り、適切なキーワードを選定するなど、しっかりした戦略と、実践できるノウハウが必要です。

アメリカのSemrushが1200名のマーケティング担当者を対象に行った調査でも、コンテンツマーケティングにおける課題として、

1位:良質なリードを創出するためのコンテンツ作成
2位:より流入を増やすコンテンツの作成

が挙げられています

ユーザーを引き込める「高い品質のコンテンツ」を「継続的に公開する」ことは簡単なことではありません。自社にリソースがないのなら、外注するのがおすすめです。

SNS運用(必須ではないが推奨)

運用代行費用相場;月額5〜20万円

コンテンツマーケティングは、SNSを併用することで効果を倍増させることが可能です。SNSには「いいね」や「シェア」などの機能が備わっているため、ユーザーに高い学びを与える良質なコンテンツを制作すると、情報の拡散が期待できます

SNS運用を外注すると、予算に応じて記事作成と投稿の代行から、コメントへの返信、レポートの作成などまでしてもらえます。

SNSでは記事をいいねやシェアされることで、これまで自社と接点のない潜在層にアプローチできることがポイントです。検索による流入とはまた別の角度から集客ができるため、SNSアカウントも同時に運用すると、早期に成長軌道にのせられます。

Web広告運用(必須ではないが推奨)

運用代行費用相場;月額5万円〜(広告費の20%が目安)

コンテンツマーケティングは、中長期的な取り組みとなるため、効果が出るまで時間がかかることが唯一ともいえるデメリットです。そのためとくに初期段階において、Web広告を併走させる手法がよくとられます。

Web広告は、予算の見極めなどさえ間違えなければ、出稿したその日から顧客の流入が見込めるほど即効性があります。とくにユーザーの検索行動と連動するリスティング広告などは、ある程度のニーズを抱えたユーザーと紐付いているため、CVRが比較的高くなることもポイントです。

コンテンツマーケティングが効果を出し始めるまでの期間、Web広告を同時に運用すれば、初期のアクセス確保が可能になります。初期はWeb広告の比重をやや重くし、徐々にコンテンツ制作に予算比率を傾けていくのがおすすめです。

【コンテンツマーケティングの予算別】外注業務をシミュレーション

続けてコンテンツマーケティングを実際に外注した場合の、以下の4つの予算別業務内容をシミュレーションしてみましょう。

  • 〜月10万円
  • 月10万〜30万円
  • 月30万〜50万円
  • 月50万円〜

外注しない場合には、自社の従業員の時間単価が発生することも念頭においたうえで、予算を決めることが大切です。自社のスキルとノウハウでどこまで対応可能かも、あわせて検討するようにしてください。

〜月10万円

コンテンツ制作を月に数本外注する程度なら、10万円以下の外注費でおさまります。ただしそのほかのすべての業務は、自社で行わなければなりません。

戦略設計と運用部分をしっかりと巻き取り、リーダーシップを発揮できる人材が自社にいるなら問題ないでしょう。

月10万〜30万円

コンテンツ制作数を増やせる、もしくは高度な専門知識が必要なコンテンツを数本制作できる価格帯です。戦略・運用面も任せられる費用感ではありますが、そうするとコンテンツの本数はそれほど増やせません。

ほかはすべて自社で行う必要がありますが、この予算であればコンテンツにすべて投資してしまったほうが、成果を感じやすいでしょう。

月30万〜50万円

この価格帯なら、十分なコンテンツを制作できるのに加えて、戦略・運用面もサポートしてもらえます。制作したコンテンツの成果を確認しながら、定例MTGに参加してもらったり、要所要所でアドバイスをもらったりできるでしょう。コンテンツマーケティングに必要となる業務は、ほぼカバーできる予算です。

月50万円〜

コンテンツマーケティングの、ほぼすべてにあたる多くの業務を外注したい企業におすすめです。戦略設計から実際にコンテンツを制作する作業、運用、報告などを定期的にもらえるため、企業側としては重要な意思決定のみをすればいいだけになります。

ただしこの場合、多くのことを外注先にゆだねることになるため、業者選定が重要です

コンテンツマーケティングで失敗しないために

自社で行う、外注するのどちらを選んだ場合でも、コンテンツマーケティングを実施するには費用がかかります。失敗しないための心構えとポイントを、4つ紹介していきます。

外注先に任せっきりにしない

「外注費を払っているから」「聞いてもわからないから」と、外注先に任せっきりにしてしまうのは避けましょう。

外注先は専門の業者になりますが、すべてを任せてしまっていると、「記事の文体が硬すぎる」「ホワイトペーパーの見た目が地味すぎる」といったズレが発生するものです。自社の方針をしっかり伝え、コミュニケーションを取りながら二人三脚で進めていかないと、コンテンツマーケティングは成功しません

またクライアントに熱がないと、外注先にも熱が入らないものです。「このクライアントは本気だ」と思ってもらえるよう、レスポンス速度を意識する密にコミュニケーションを取るようにすることが大切です。

短期的に効果を求めない

コンテンツマーケティングは、効果が出るまで時間がかかる中長期的な施策だと理解しておくようにしましょう

コンテンツを制作して投稿し、検索エンジンに評価を得て上位表示されるまでに半年は見ておく必要があります。そこから投資コストを回収するまでには、さらに数年かかることも。

しかしコンテンツマーケティングは、成果が出始めると長期にわたり集客が可能な施策です。ドラッカーはマーケティングの理想を「販売を不要にすること」と定義しましたが、コンテンツマーケティングに成功すると、まさに「自然に売れる仕組み」ができあがるのです

2〜3カ月で成果が出ないからといって、「効果がないから中止しよう」とならないよう、コンテンツマーケティングの特徴をしっかり理解するようにしてください。

低コストで量産された記事はユーザ離れを起こす

数年前までは、クラウドソーシングなどで安価なライターに依頼した記事を大量公開することで、集客効果が現れることもありました。しかし今では時代遅れです。

Googleは、検索順位を決めるアルゴリズムを度々アップデートしています。2012年に実施したアップデートでは、公式ブログで「低品質なサイトの掲載順位を下げ、同時に、良質なサイトの掲載順位を適切に評価します」と明言しました。そのうえで「コンテンツはきちんと品質管理されているか?」「ページの細部まで十分な配慮と注意が払われているか?」と問いかけています。

さらに2019年にはウェブマスターブログに掲載した「What webmasters should know about Google’s core updates(Googleのコアアップデートについてウェブマスターが知っておくべきこと)」の中で「コンテンツに焦点を当て、最高のコンテンツを構築し続けること」を推奨すると述べました。

質の低いコンテンツは、検索結果で上位表示されることはなく、ユーザーの目にとまることはありません。もしユーザーが接触したとしても、「この会社はレベルが低いな」とマイナス評価されてしまう可能性が高いでしょう

コンテンツは検索エンジンとユーザーの両方から評価される、質の高いものを制作するようにしてください。

コンテンツマーケティングは万能ではない

コンテンツマーケティングに成功すると、「売れる仕組み」ができあがりますが、デジタルでできることは限られています

たとえばネットショップで購入ボタンを押すのをためらうような高価格帯の製品は、人を介さないことには販売することは困難です。また「今すぐ売上をアップしたい」というように、短期での売上向上を目指すときにも、コンテンツマーケティングはふさわしくありません。

しかしどこにいるかわからない見込み客に製品やサービスを知ってほしいなら、コンテンツマーケティングは優れています。また会員登録や資料請求、メルマガ会員獲得などのリードの囲い込みにも最適です。

コンテンツマーケティングは万能ではありません。目標を決めるときには、デジタルの得意領域を意識して、デジタルだからこそできることを見極め、適した目標を決めることが大切です

まとめ

コンテンツマーケティングに必要な費用や予算は、以下の2点を押さえたうえで検討するとよいでしょう。

  • 業務を切り分けたうえで、自社でできるものとできないものを考える
  • 自社の従業員の時間単価も含めて予算を考える

残念なことですが、万能のマーケティング手法というものは存在しません。

コンテンツマーケティングにも得意なことと不得意なことがあるため、得意領域を最大限活かせる目標とKPIの設定を行い、良質なコンテンツを作り続ける必要があります。そのために必要なリソースやノウハウが自社に不足している場合には、外注を検討するのがおすすめです。

-コンテンツマーケティング

Copyright© Build up|コンテンツマーケティング担当者向けメディア , 2020 All Rights Reserved.